昨今結婚披露宴を神社でやろうと考えている人が多いようです。そこで今回は、その歴史と作法を中心に紹介していきたいとおもいます。結構長い歴史だと思われがちですが、案外最近だったという話も一緒に述べていこうと考えています。是非正しく知ってください。
1・魅力的な披露宴とは?
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結婚式というのは神様の前で結婚の前で誓いをする儀式で、日本人で決まった信仰がなければキリスト教の神でも、人々の前でも誓いたい神や人に対して誓いましょう。
披露宴とは結婚したことを披露する宴のことを指します。
親しい人に結婚した姿を報告、披露することが目的です。
昨今の解釈では、結婚式と披露宴は同時の意味合いが強いです。勿論分けていて、神社で結婚式をして、すぐに近くのレストランで披露宴をすることがありますが、基本的な意味合いは、周りの人と神様に結婚を報告することなんです。つまり結婚式+披露宴がセットという認識でいいようです。
2・神社で結婚式+披露宴をやろう
神様への報告
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一、
参進(さんしん)
雅楽の奏でる中、新郎新婦が本殿へ入場します。一、
修祓(しゅばつ)
これから神前にて御婚儀の神事を行うにあたり、新郎新婦並びに御両家の参列者をお祓いします。一、
献饌(けんせん)
神様にお供え物を召し上がっていただきます。
最初の流れはこんな感じです。雰囲気は厳かで、修祓では全体の穢れをお祓いしてもらってから綺麗な気持ちで結婚式に臨むことができるのです。大麻を使うのもポイントです。
祝詞奏上(のりとそうじょう)
祝詞奏上神職がふたりの結婚を神に奉告し、加護を祈ります。
三献の儀(さんこんのぎ)三献の儀新郎新婦が、三つの盃で御神酒を交わし、夫婦の契りを結びます。三回に分けて三杯の御神酒を飲むことから「三々九度」と言います。
その後玉ぐしをささげて、弐拝・二拍手・一拝をします。そして指輪交換を行っていきます。
巫女の舞
ふたりの門出を祝い、雅楽の調べに乗せて、巫女が舞を奉納します。親族盃の儀
両家が親族となる儀式。巫女が親族全員にお神酒を注ぎ、全員起立して一斉に3回で飲みほします。斎主(さいしゅ)あいさつ
神職が式を執り納めたことを神に報告して一拝します。退場
神職、新郎新婦、仲人、親族の順番で退場。その後は神殿の前や庭で集合写真を撮りましょう。
若い巫女さんが舞を舞ってくれます。そして、お互いの家族が親睦を深めていきます。これで神様への報告は終わりです。次は親族や友人の報告が必要になってきますよね。
家族や知人への報告
3・神前式の歴史とは?
江戸時代くらいまでは…。
明治頃から…
今日のような神前式が始まったのは、明治33年に大正天皇のご成婚を記念して日比谷大神宮で行った結婚式からと言われています。結婚式の源流はというと、もっと古く室町時代の武家の結婚式までさかのぼります。室町時代には陰と陽の二つの式で構成されており、まず陰の式では花嫁は花婿の家へ行き、そこで合杯の礼をしました。
源流はかなり古いとはいえ、昨今のような形になったのは案外最近だというのは、意外な話ですよね。
一説には欧米からの「結婚の儀式もない野蛮な国」という批判を受けて作られたらしいです。
神社にしてみても、いままでにない儀式だったのでその内容も手探りで、キリスト教の結婚式や仏前のご祈祷の内容を参考にしたと言われています。(実際、仏前式も神前式も内容はかなり似ています)
そう考えますと、明治時代から現代のようなものができたというのも納得できますよね。そして新聞などで伝えられていき、皇族の結婚式が大衆化して様々な変化をなしていくのです。
終わりに
この様に、神前婚は歴史が浅いものです。しかし、皇族の方がしているものですから、かなり十という物だと思うので、是非正しい作法を理解したうえで、やってほしいものだと思います。