日蓮宗の総本山として、鎌倉時代に開かれた身延山久遠寺。その境内にある祖師堂前と仏殿前には、二本のしだれ桜が毎年見事な桜を咲かせています。ロープーウェイから見下ろす景色は、まさに絶景の大パノラマ!春の和歌山へ出掛けてみませんか♪
◆身延山久遠寺の縁起♪
日蓮聖人自らが命名した久遠寺。正式名を、「身延山妙法華院久遠寺」と言います。明治時代に大火によって本堂が焼失してしまいましたが、1985年に再建されました。
鎌倉時代、疫病や天災が相次ぐ末法の世、「法華経」をもってすべての人々を救おうとした日蓮聖人は、三度にわたり幕府に諫言(かんげん)を行いましたが、いずれも受け入れられることはありませんでした。当時、身延山は甲斐の国波木井(はきい)郷を治める地頭の南部実長(さねなが)の領地でした。日蓮聖人は信者であった実長の招きにより、1274(文永11)年5月17日、身延山に入山し、同年6月17日より鷹取山(たかとりやま)のふもとの西谷に構えた草庵を住処としました。このことにより、1274年5月17日を日蓮聖人身延入山の日、同年6月17日を身延山開闢(かいびゃく)の日としています。
◆400年の歴史を刻む「しだれ桜」♪
境内にある二本のしだれ桜は、樹齢400年を超える大木!老木とは言え、見事に咲き乱れる桜は、カメラマンにとってたまらないシチュエーションと言えるでしょう。開花時期に合わせて、プロアマ問わず大勢のカメラマンが集います。
via www.f-m-t.co.jp
身延山久遠寺周辺は、日本さくらの名所100選に選ばれた、全国有数の桜の名所。
境内には樹齢400年を超えるしだれ桜が2本あり、1本は祖師堂の前を彩るように咲き誇り、もう1本は来客殿の前で大きな枝を支えながら満開の花を咲かせます。いずれの大木も桜の花が地面に垂れ下がる様子は大変見応えがあります。
◆悟りが開ける?「菩提梯」♪
「菩提梯」とは、悟りに至る梯(きざはし)という意味。つまり、登り切る事で悟りを開くとされています。とは言え、悟りへの道のりは険しいもの。石段の脇には、男坂と女坂があり、こちらの方が楽に登れるかもしれません。
【アクセス】
JR&バス
・JR身延線身延駅から身延山行きバス15分終点下車
※路線バスの終点、身延山(門前町)から久遠寺境内まで乗合タクシーが運行しています。
JR&バス
・JR身延線身延駅から身延山行きバス15分終点下車
※路線バスの終点、身延山(門前町)から久遠寺境内まで乗合タクシーが運行しています。
車
・中央自動車道−増穂I.C.から50分
・東名高速道−富士I.C.から1時間10分
※開花期間中、土日祝日は9:00〜16:00まで一般車両通行規制、臨時駐車場よりシャトルバスによる搬送
先の見えないほどの長い石段。これは“悟りにいたる階段”の意で「菩提梯」と呼ばれています。287段あり、お題目の「南無妙法蓮華経」になぞらえ、7区画に分かれているそうです。
◆圧倒される龍の天井画♪
本堂外陣の天井に描かれた「墨龍」は、まさに圧巻の一言!これだけを見に、海外から訪れる人も居るんだとか。この他にも、日蓮聖人の直筆とされる「曼陀羅本尊」や、皇帝筆の国宝とされる「絹本著色夏景山水図」なども収蔵しています。
本堂に入ると、まず目をひくのが加山又造による大きな龍の天井画。
「龍は、法華経を信仰する者の守護神といわれています。加えて、水を司る神ですから、火災防止の意味もあるようですな。
◆日蓮聖人が眠る「御真骨堂」♪
日蓮聖人の遺言によって遺骨が納められた「御真骨堂」。約9年間を久遠寺で過ごしたと記録されています。ちなみに、病に侵された日蓮聖人は、湯治に向かう道中で立ち寄った東京都池上で亡くなりました。(享年61歳)
via www.kuonji.jp
白亜の八角堂とその拝殿から成る。最新の災害対策を施した堂内には日蓮聖人の御真骨を奉安する。
◆本堂よりもインパクト大!「棲神閣祖師堂」♪
棲神閣祖師堂は、御真骨堂の隣に建てられている御堂。御堂と言うには、立派過ぎるような気もしますね。「棲神閣」とは、「聖人の魂が棲む」という意味なんです。
via ja.wikipedia.org
質実剛健な魅力を放つ本堂に対して、この右に隣接する棲神閣祖師堂(せいしんかくそしどう)はいかにも絢爛豪華な姿をしています。日蓮上人の御尊像を奉安するお堂で、11代将軍・徳川家斉が天保7(1836)年に建立したが廃寺となった堂宇を明治14(1881)年に移築したものです。
住所:山梨県南巨摩郡身延町身延3567
電話: 0556-62-1011
休み:木曜日(木曜日が祝日の場合は翌日)
【窓口受付】
4月~9月:5:00~17:00
10月~3月:5:30~17:00