人生をそれなりに重ねてくると、仕事や人間関係で行き詰ってしまうことがありますよね。そんな時にはお寺で座禅を組んでみてはいかがでしょうか?いつもとは違う環境で心を無にすれば、明るい明日が訪れるかもしれません!
そもそも座禅って何?
日本での坐禅は、宗教・宗派とは無関係に精神鍛錬として認識され、寺などで僧が監視している中で坐禅を行う形をとる修行体験を、一般の人々向けに行っている。
黙想・瞑想するのではなく、自我を極力排除して、自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取る事によって、自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へと立ち戻る、という精神性を持っている。
仏教の空・無の境地、日本の神道の精神ともつながりがある。
通常の生活の場でも坐禅を行う事はできるが、寺などの静寂な場で行う方が、より効果が上がる。
座禅とは一般向けには、宗教や宗派に関係なく、心を落ち着かせて精神を鍛えるものとして知られています。
自分のことも含め、色々考え過ぎてしまうと余計なことまで考えてしまいがちです。
ストレスが溜まりやすかったり、悩みごとの多い現代社会において、座禅をすることにより自我を捨て、無の境地を目指すことは心をリラックスさせる方法として利用者が増えてきています。座禅によって得られる効果は、集中力が鍛えられる、心が落ち着く、ストレスの解消などと言われ、精神面に非常にプラスの影響を与えます。
また、キレイな姿勢で空気をゆっくりと吸い込んでから、ゆっくりと息を吐いていくを繰り返すことにより、呼吸が安定して血圧も安定する効果があります。
最終的には自分への認識に立ち戻ろうという事なんですね。
抽象的で難しいけれど、古い自分を脱ぎ捨て本来の自分自身を見つける、ということでしょうか。
無の境地を目指して座禅を組むことは、精神面に非常に良い事なのですね。
座禅中は「無」になるように、何も考えないの?
無になる事を
強制するものではありません
坐禅体験者の中には「いろいろな思考が頭を駆け巡ってしまう」といったことを仰る方がいます。「坐禅 = 無になる」といったイメージを持つ方も多くいます。しかし当院で坐禅を行う際、「無理をして心を無にするくらいであれば、色々な事を考えて下さい」とお声掛けしています。色々な事を考えてしまう自分をまず受け入れることが、坐禅の功徳であるからです。
そもそも「無理をして心を無にする」という事自体、すでに精神状態は「無」ではありません。何か考えてしまう場合は、そのまま身を委ねれば良いと考えます。続けていくうちに心身に集中力が増し、「無の境地」を楽しむことが出来るようになっていきます。
確かに、無になろう、無になろうってがんばってること自体、「無」から程遠いですよね。
座禅をすることで、本当に得られるものは?
坐禅では、今のその瞬間のあなた自身と、今考え事をしている心を切り離す事ができます。人は、同じ現象を前にしても捉え方が十人十色であり、ポジティブだったりネガティブだったり、また楽観的や深刻すぎに捉えたりと誰もが異なっていると思います。
物事をポジティブに捉える事ができ、割と楽観的な性格の人よりも、その逆の性格の人の方が生きている事が辛いと感じてしまう事が多いかもしれません。
実は、これらの性格の違いには、自分自身と頭の中の考え事を切り離す事が上手か下手かが顕著に現れているのです。坐禅は、自分と周りの物事を切り離す訓練のようなものです。
うまく出来るようになれば、日常生活のどんな場面でもその瞬間を生きられるようになります。地味な方法かもしれませんが、試してみる価値は十分にあります。
でも、これって一緒にいる人に失礼ですよね。
どんなに困難な時でも、今この一瞬を楽しむことが出来れば人生はもっとうまくいくのかもしれません。
座禅はそのための訓練なのです。
座禅ができるお寺
ここでは、座禅会が行われているお寺をご紹介します。
広尾 香林院
月曜日~金曜日 07:00~
日曜日 17:00~
〒150-0012
東京都渋谷区広尾5-1-21
tel:03-5467-2963
fax:03-5467-2963
濟松寺坐禅会
毎月第1・3土曜日の午後2時~4時(変更あり)
〒162-0806
東京都新宿区榎町77
tel:03-3268-7908
fax:03-3268-7922
誰にも相談できない悩みのある方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
仏教の教えからの視点で物事を見れば、解決策が見つかるかもしれません。
実際に座禅を体験した方の感想は?
坐禅体験は平日にもかかわらず15名ほどの参加者がいらっしゃいました。
始めにご住職よりお寺の説明がありその後坐禅の説明がありました。
呼吸に意識をしてはじめの15分がはじまりましたがなかなか姿勢を保つのも難しかったですがすぐに日々の生活がよぎり無になるのがすごく難しかったです。
5分の休憩の後続けて15分の坐禅がはじまりました。
坐禅中に眠気がきたり、心が整わないときは合掌の合図でご住職が警策で肩を打ってくれます。
参加者のほとんどが体験されていました。
警策で打たれた後は痛かったですが身が引き締まりました。
とてもいい経験をさせてもらいました。
座禅の仕方が分かれば、自宅でも出来ますよ
坐禅の仕方
一度やり方を覚えてしまえば、ちょっとした隙間時間にも行えますよ。
毎日の日課にしてしまえば、いつでも平常心を保てるようになれますね。