大阪に住んでいる人も、住んでいない人も。今度のお休みの日に、寺社へお出かけしてみるのはいかがでしょうか?大阪にもたくさん見応えのある寺社があるんですよ。今回は特にオススメな寺社を4か所、ご紹介していきます!
大阪にも見どころのある寺社はたくさん!
けれど大阪にも、見どころのある寺社はたくさんあるんですよ。
今回はその中から4つをご紹介!
ぜひ今度の休日のお出かけ先の候補にあげてみてくださいね。
その1・住吉大社
古くから航海安全の神として信仰され、創建は1800年前に遡る。ご祭神は第一本宮から第四本宮順に「底筒男命/そこつつのをのみこと」「中筒男命/なかつつのをのみこと」「表筒男命/うはつつのをのみこと」、そして「神功皇后/しんぐうこうごう」。本殿が四つに別れ、第一本宮~第三本宮までが縦に、第四本宮は第三本宮の横に、あたかも大海腹をゆく船団のように建ち並ぶ配置は他にないもの。「三社の縦に進むは魚鱗の備え 一社のひらくは鶴翼の構えあり よって八陣の法をあらわす」とも伝えられている。柱・垂木・破風板は丹塗り、羽目板壁は白胡粉塗り/屋根は桧皮葺で切妻の力強い直線/出入り口が直線型妻入式という3つの特徴をもつ「住吉造」でつくられており、こちらも神社建築史上最古の特殊な様式で、国宝に指定されている。
◇住吉の名の由来とは?
神功皇后が住吉大神をお祀りされる際、それに相応しい土地をあちこちと探しましたが、この地を見つけた時に、「真住吉」との託宣を得られました。よってこの地を住吉と名づけて鎮座しました。
この「住吉」は、スミヨシと読みますが、古くは「スミノエ」と読みます。スミノエの「エ」とは、今でも関西圏では、良い事を「ええ」(良い)というのと同じで、神さまが「住むのに良い」という意味です。神さまの御心にかなう土地ということで住吉といいます。
その中の総本宮がこの住吉大社なのです。
◇アクセス情報
南海本線「住吉大社駅」から東へ徒歩3分 南海高野線「住吉東駅」から西へ徒歩5分 阪堺線 「住吉鳥居前駅」から徒歩すぐ 阪堺線 「住吉公園駅」から徒歩2分
車でもアクセス可能で駐車場もありますが、お正月などの時期には車でのアクセスは禁止されていることもありますので、注意が必要です。
その2・大阪天満宮
大阪天満宮
菅原道真公を祀り、夏の花火が有名な「天神祭」は1000年以上もの歴史を誇る大事な行事のひとつ。
大阪駅のほど近くにある天満というエリアに鎮座する「大阪天満宮」。「てんまのてんじんさん」との呼び名で親しまれている。創建は天暦3年(949)。社伝によると、昌泰4年(901)当時、右大臣をつとめた菅原道真(845-903)は朝廷の権力闘争に敗れ、太宰府へ左遷される途中、現在の天満宮の境内にある大将軍社に立ち寄って参拝した。道真の死後、そこに光り輝く松が生えたという話を村上天皇が聞いたため、大将軍社へ道真を祀ったのが始まりとされる。その後は、天満地域を守る氏神として、学問・芸能の神様として地域の人々や大阪商人たちの心のよりどころとなり、現在に至る。毎年7月24・25日には、1000年余前からつづく「天神祭」が催され、古式ゆかしい衣装を身にまとった3000人が街を練り歩いたり、夕闇のなか100隻を超える船団が川面を行き交ったり、そこへ3000発以上の花火が打ち上げられたりと、活気溢れるものだ。
現在も大阪のキタの繁華街に近くアクセスも便利です。
◇天神祭とは?
大阪の「天神祭」は東京・神田祭、京都・祇園祭とともに日本三大祭りの一つと言われ、毎年130万人もの人が訪れる夏の都市大祭です。
天神祭は、大阪市内の天満にある大阪天満宮の氏地を中心に、毎年、宵宮が7月24日、本宮が翌7月25日に定められ、賑やかに行われます。
また、この日までの間に様々な行事が行われ、天神祭ギャルみこしや奉納花火なども天神祭の賑わいをもたらす行事として定着しています。祭りの中心は大阪天満宮で祀られている菅原道真公です。
市内の繁栄ぶりを道真公の御神霊に見ていただき、さらなる繁栄を祈願するために、氏地を巡行するのです。
この巡行で有名なのが、本宮の日に行われる陸渡御、船渡御。
特に船渡御は千年以上も前に始まり、大阪とともにその古い歴史を歩んできました。
もっとも古い行事は、「船渡御」で実に千年もの歴史があるのだそう。
天神祭=花火、というイメージの方も少なくないようですが、一度その歴史を振り返って楽しんでみると、また違う感慨を抱けるのではないでしょうか。
◇アクセス情報
◆最寄駅から徒歩でお越しの方
・地下鉄谷町線・堺筋線「南森町駅」下車
DEF階段を上り、4番出入口を出てすぐの天神橋商店街に右へ、二ツ辻目を左へ50m
・JR東西線「大阪天満宮駅」下車
JR東西線3番出入口(東西線アクセスビル)を出てすぐの天神橋商店街に左へ、二ツ辻目を左へ50m
その3・四天王寺
四天王寺
聖徳太子ゆかりのお寺の威厳は今もなお健在です。
日本最初の本格仏教寺院でもあり、「四天王寺伽藍様式」といわれる独特の建築様式は必見です。境内の「極楽浄土の池」の蓮は毎年見事に花を咲かせ、時期には多くの観光客を迎えています。
1400年前の推古天皇元年(593)、物部守屋と蘇我馬子の合戦に勝利したことを受けて、聖徳太子が四天王を安置するために建立したと伝えられる、日本初の本格的な仏教寺院。その伽藍配置は大陸の影響を色濃く受けた「四天王寺式伽藍配置」といわれるもので、南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べ、それを回廊が囲む形式。日本では最も古い建築様式のひとつだそうだ。
仏教の根本精神の実践の場として、中心伽藍の北には、仏法修行の道場である「敬田院」、病者に薬を施す「施薬院」、病気の者を収容し病気を癒す「療病院」、身寄りのない者や年老いた者を収容する「悲田院」の四箇院が設けられている。
ただぶらりと見ているだけでは気づきにくいことですが、一度歩きながら、ひとつひとつの建物の意味を考えてみるのも良いでしょう。
◇聖徳太子は本当に実在したのか…?
聖徳太子という名前は、お太子さまのお亡くなりになった後に「徳のある聖なる人」という意味を込めて後世から呼ばれた名前です。また沢山の功績を残されたお太子さまですので、仏や菩薩と同じような聖として人々に語り継がれましたので、それだけ超人的な伝説も多く作られたことで、研究されている学者の中には、その奇跡な物語の部分に付け込んで「聖徳太子は存在そのものが想像上の人物ではないか」と発表したり、「聖徳太子」と呼ぶのは間違いで「厩戸の王」と呼ぶべきと論じる人もいます。考え方は人それぞれですが、四天王寺で質問いただいた際には、当然「聖徳太子は存在していました」と答えています。
けれど、かつての日本でだれかが前代未聞の数々の偉業を成し遂げた、ということは歴史が証明していることです。その偉大なる先達へ敬意をもって祈るのは、何も間違っていることではありません。
◇アクセス情報
地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩5分
その4・勝尾寺
勝尾寺
圧巻なのは境内中あちこちにこれでもかと目にすることのできるダルマ!ほんとうにこんなところにまで!というところにも隠れていますので、探してみるのも一興かもしれません。
「勝運の寺」「勝ちダルマの寺」として知られ、全国から勝運を祈る大勢の参拝者で溢れる関西屈指の由緒あるお寺。 約8万坪の境内は桜、しゃくなげ、アジサイなど四季折々の花が咲き乱れることでも有名です。特に秋の紅葉は絶景。運気が上がるパワースポットの寺として多くの人が足を運んでいます。
そしてそれらとともに楽しめるのが、いたるところに置かれた勝運を授ける勝ち達磨です。
◇こんなところにまでダルマが!?
◇電車
北大阪急行 千里中央駅から 約20分
阪急 北千里駅から 約15分
阪急 箕面駅から 約15分
大阪モノレール 彩都西駅から 約10分◇バス
・北大阪急行 千里中央駅より運行 ・阪急電鉄 箕面駅より運行
(土・日・祝のみ・ただし11月と1月1日~3日は運休)
あるいはハイキングコースの寄り道スポットにもなっていますので、箕面の滝を経由して来られる方もおられますよ。
行ってみたい寺社はありましたか?
その違いを面白さとして受け止め、またその寺社の歴史も知りながら観れば、寺社の良さを深く知っていけるのではないでしょうか?
この4つだけではなく、もちろんほかにもたくさんの見どころある寺社が大阪にはあります。自分にとって「お気に入り」の寺社を見つけてみるために、寺社巡りへ出かけてみませんか?
初詣のときは人が多くてとてもゆっくりはできませんが、境内には見どころがたくさんある由緒ある神社なんです。その歴史は何と、1800年を超えると伝わります。
境内には淀君が寄進されたという太鼓橋や、四角い柱の角鳥居、そして国宝指定されている「住吉造」の四つの本宮など、見どころがたくさんあります。