徳川家康公が祭られる神社として有名な日光東照宮で、もっともポピュラーなのが「三猿」ではないでしょうか。みなさんご存知の「三猿」ですが、実はあまり知られていない秘密が隠されているようです。今回は、「三猿」の秘密について調べてみました。
日光東照宮とは?
はじまりは、元和3年(1617年)、静岡県静岡市にある久能山にまつられていたものを、御遺言により、現在の地に移され、まつられました。
もともとは東照社として鎮座していましたが、正保2年(1645年)に宮号を賜り、東照宮とよばれるようになったそうです。
カラフルな色使いや、きらびやかな彫刻は、単なる飾りやデザインが目的ではなく、信仰形態や学問・思想などがあらわされているといいます。
また、平成11年には世界文化遺産に登録されています。
日光東照宮といえば三猿!!
それぞれの猿が、目をふさぎ、口をふさぎ、耳をふさいでいます。
その起源は、論語にある「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」の一節であり、こうした「不見・不問・不言」の教えは、シルクロードをつたわり、日本へと伝わってきたといわれ、「見ざる、言わざる、聞かざる」は叡智の3つの秘密を示しているといわれています。
これは、「子どものときは、世の中の悪いことを見ることや、耳にしたり、言ったりしないで、素直なまま育ちなさい」という教えの意味が込められているそうです。
・猿に隠された秘密!?4匹目の猿とは?
日本では知られていませんが、中国では、三猿ではなく四猿というのだそうです。この、4匹目の猿を四猿(せざる)と呼び、「浮気をしない」という意味が込められているとのこと。
余計な欲をかくと災いをもたらすといわれているそうです。
猿の彫刻は3匹だけじゃない!8つの彫刻
三猿は、日光東照宮神厩というご神馬をつなぐ厩の長押上の8面にわたり彫刻が施されています。
「見ざる聞かざる言わざる」はこの中の2つめにあたります。
まとめ
また、猿の彫刻は一生を表しており、これまでの人生を振り返りながらじっくり参拝してみたいものです。