鹿苑寺が金閣寺と呼ばれる歴史的な背景とおすすめポイント

寺院を格付けし統制するために作られた五山制度は、京都と鎌倉にそれぞれ京都五山、鎌倉五山とあります。京都五山は、観光名所としても有名ですが、その2位にあるのが臨済宗相国寺。そして臨済宗相国寺派の塔頭寺院の1つが鹿苑寺、通称金閣寺です。

金閣寺はどんなお寺?

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金閣寺は、正式名称を、鹿苑寺と言います。
臨済宗相国寺派の塔頭寺院の1つなのですが、正式名称である鹿苑寺よりも、金閣寺という名前が有名なのは、舎利殿である金閣が、あまりに有名になったため、だれもが金閣寺と呼んでしまうからです。
同様に、銀閣寺も東山慈照寺が正式名称ですが、こちらも“銀閣寺”という呼び名の方が身近に感じられます。

公家の別荘だった鹿苑寺に、将軍の別荘である金閣を立てたのがはじまり

元は鎌倉時代中期に廷臣であった西園寺公経が京都の北山に作ったのが西園寺と呼ばれている仏堂です。
西園寺公経の全盛期は、太政大臣までなったほどの実力者で、この一族が西園寺家と呼ばれていました。
この仏堂を室町幕府三代将軍である足利義満が譲り受けて、その場所に今の金閣寺である山荘北山殿を造ったのが始まりです。

金閣寺のちょっと変わった建築様式

金閣寺は、ピッカピカの3階建ての建物ですが、中に入ってみると、階によって作りも利用方法も違っているのが、おもしろいと人気です。
1階は公家や貴族の居住によく使われた寝殿造りです。
2階は書院造りと言われる建築様式で、武家の人たちと会うために作られた階です。
そして3階は、足利義満が交易をしていた明の雰囲気を出す禅宗様という様式になっています。しかもピッカピカなのは、2階と3階だけで、1階は普通の建物です。
外からみても実はこの違いは分かるようになっています。
1階は蔀戸という戸をつりあげて部屋に光や風をとりこめるようになっています。
2階は舞良戸という引き戸で、武家屋敷によく使われている戸です。3階は、お寺を思わせるつくりになっています。
この3つの様式は、ちゃんと意味があり、それぞれの立場がどっちが上かを示しています。

黄金に輝く鳳凰が印象的な金閣寺

金閣寺 鳳凰

金閣寺 鳳凰

金閣寺としてよく見る写真で、最も印象が深いのが、屋根の上にいる鳳凰です。金閣寺という名前の通り、黄金に輝いています。
鳳凰は、実際に存在する鳥ではなく、伝説上の鳥で、神鳥とも呼ばれています。権威を表す鳥として、日本でも縁起が良い鳥として位置づけられています。
足利義満は、鳳凰の美しさを見せるためというより、この自分の威厳を示し、これから自分をはじめとする新たな天皇の時代だということを世に知らしめるために飾ったと言われています。お金持ちで、権力もすでにあった足利義満ならではの発想です。

金閣寺にいったら見ておきたいスポット

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歴史の上に成り立っている金閣寺ですが、実際に金閣寺に訪れたらどこにポイントをおけばいいのでしょうか。
歴史的な意味合いの深い場所だからこその、訪問スポットがあります。

鹿苑寺に足を踏み入れる前に見たい土塀

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早く金閣寺を見たいと足早になる気持ちを抑えて、総門をくぐる前に見ておきたいのが、お寺の周りを囲んでいる土塀です。薄い黄色の色がこのあたりの雰囲気にぴったりです。この塀の特長は、白く惹かれている5本線です。これは、鹿苑寺が最も高い寺格であることを示しています。

総門にかけられた鹿苑寺の文字

金閣寺の正式名称が鹿苑寺であることがはっきりとわかるのが、入り口に当たる総門にかけられている鹿苑寺の文字です。金閣はその中にある、お釈迦様の舎利をまつった舎利殿であることを、ここをくぐると実感できます。

自分で鐘をつける鐘楼

総門をくぐって、少しいった左手には、鐘楼があります。京都の風景と共に鐘楼の音は趣がありますが、自分でその鐘をつけるのでしたら一度ついてみたいですね。有料ではありますが、鐘楼をついてみると不思議にこころが落ち着きます。音色を聞いただけでも心が洗われる気がするのは不思議です。

盆栽とは思えない松

金閣が目にはいってしまうとそればかりをつい見てしまいがちですが、金閣が浮かんでいるように見える池の周りを散策するとすばらしい光景をみつけることができます。
そのひとつが右手に進むとみえてくる大きな松の木です。陸舟の松と呼ばれていて、船の形をイメージした盆栽です。盆栽と言えば、ちいさな箱庭のようなイメージがあるので、この松の木には圧倒されます。

圧巻の金閣寺

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池に映る金閣寺と共に見る金閣寺全体の風貌は、圧巻としか言いようがありません。美しくバランスのとれた建て屋に、こまかな歴史を感じさせる細工があるので、じっくりとながめていたい京都の観光名所です。

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