奈良県の廣瀬神社で行われる砂かけ祭りをご存知でしょうか?別名御田植祭といい、豊作と無病息災を願うものです。参拝者も一緒になって砂をかけ合うその様は、奇祭として話題になりテレビ局が取材に訪れることも。今回は、そんな砂かけ祭りが始まった由来や、交通アクセスなどをまとめてみました!
廣瀬神社の歴史
鎮座地は、高田川と一緒になった曽我川・大和川・飛鳥川など奈良盆地内を流れる河川のほとんどが合流する地点であり、このことから水神を祭る。社伝では、崇神天皇9年、広瀬の河合の里長の廣瀬臣藤時に託宣があり、水足池と呼ばれる沼地が一夜で陸地に変化しタチバナが数多く生えたことが天皇に伝わり、その地に大御膳神として社殿を建てて祀ったのに始まるとしている。龍田の風神・広瀬の水神として並び称された。『日本書紀』天武天皇4年(675年)4月10日条には風神を龍田立野に、大忌神を広瀬河曲に祀ったとの記述があり、これが4月・7月に行われる廣瀬大忌祭の起源とされている。
廣瀬神社の奇祭!
毎年2月11日にここ廣瀬神社では砂かけ祭りが行われます。この祭りは豊かな実りを祈願する御田植祭(おんだまつり)で、大和の奇祭として有名です。日本書紀によると1300年前に天武天皇が在位4年(675)にこの地に水の神を祭り、五穀豊穣(じょう)を祈願する「大忌祭」(おおいみのまつり)をはじめたと伝えられており、これが現在の「砂かけ祭」になっているのだとか。戦前まではこの祭りの為に大和川から砂をわざわざ運んでいたそうなのですが、現在は綺麗に砂地が整備されています。
豊かな実りと雨水を祈願する祭り。殿上の儀と庭上の儀の二部構成。拝殿前に仮の田圃を作り参拝者と田人・牛役が雨粒に見立てた砂をかけ合う庭上の儀は、砂を盛んにかけるほどの雨が降るとのいわれから、子どもたちも参加して激しく砂をかけ合う奇祭です。河合町指定無形民俗文化財に指定されています。
五穀豊穣を願って砂をかけあうこの奇祭こそが、廣瀬神社の名物です。
砂を雨に見立ててまき散らすというこのユニークな祭りは、地元の人からも長く愛されています。
砂を雨に見立ててまき散らすというこのユニークな祭りは、地元の人からも長く愛されています。
砂が舞えば舞うほど豊作の予兆
砂がたくさん舞うほど、豊作をもたらす雨が多く降ると伝えられ、砂がかかると厄よけにもなるという。
カッパやゴーグルは必須アイテム!
この砂が舞えば舞うほどその年は豊作なんだそうです。小学生の子供達が、レインコートに水中眼鏡の格好で構えていました。
「砂まみれになるのでカメラなどはしっかりガードしておくこと」前もってそう聞いていましたが、最初の2回目くらいまでは比較的おとなしく進んだため、ちょっと拍子抜けでした。ゴーグルもカッパも持っていったのですが、油断して着ていなかったんです。
ところが、3回目くらいから次第に激しくなっていって、あっという間に全身が砂まみれになりました!
カメラはシャワーキャップを使ってボディをガード。壊れても諦めがつくように古い機種を持って行きました。またiPhoneはイヤホンジャックなどを塞いで裸で使用しましたが、砂まみれになりながらも何とか無事でした。くれぐれも注意しましょう。
参拝者も一緒になって砂をかけあえるのが、この祭りの人気の理由。
子供だけでなく、大人も童心に帰って楽しめるようです。
TV局も取材に訪れるほど、注目されているようですよ。
あまり見ることのない奇祭なので、一度はカメラに収めておきたいと思う方も多いはず。
しかし、砂がカメラやスマートフォンにかからないように工夫して撮影しないといけません。
機材を壊さないように、十分に気を付けましょう!
子供だけでなく、大人も童心に帰って楽しめるようです。
TV局も取材に訪れるほど、注目されているようですよ。
あまり見ることのない奇祭なので、一度はカメラに収めておきたいと思う方も多いはず。
しかし、砂がカメラやスマートフォンにかからないように工夫して撮影しないといけません。
機材を壊さないように、十分に気を付けましょう!
松苗を貰って帰り、玄関に飾ると無病息災に!
最後に早乙女が登場して、田植えの所作を行います。置いているのは、稲の苗に見立てた松葉「松苗」。これを持ち帰ると福が訪れるということで、みんな一斉に取りに行くのですが、小学生たちのスピードには敵いません(笑)
子供たちも楽しめる祭りとして地域の中で定着しているようです。
田餅を食べると無病息災に!
via blog.livedoor.jp
餅に「田」と書いてある田餅を食べると、無病息災になると言われます。
田餅は砂かけ祭りの最後に配られます。子供たちが一斉に貰いにいくので、その勢いに負けないようにしなければなりません。
松葉の「松苗」はお守りにしておくとご利益があるそうなので、こちらもぜひ手に入れたいですね。
田餅は砂かけ祭りの最後に配られます。子供たちが一斉に貰いにいくので、その勢いに負けないようにしなければなりません。
松葉の「松苗」はお守りにしておくとご利益があるそうなので、こちらもぜひ手に入れたいですね。
アクセス
via www.kasugano.com
住所: 奈良県北葛城郡河合町川合99
TEL : 0745-56-2065
拝観料: 境内無料
拝観時間 : 8:00~18:00
駐車場: 無料駐車場あり (50台)
公共交通機関でのアクセス: JR関西本線「法隆寺駅」から徒歩約30分(最寄りのバス停は「城古」「城古東」) タクシーで5分
車でのアクセス:JR法隆寺駅から車で5分
TEL : 0745-56-2065
拝観料: 境内無料
拝観時間 : 8:00~18:00
駐車場: 無料駐車場あり (50台)
公共交通機関でのアクセス: JR関西本線「法隆寺駅」から徒歩約30分(最寄りのバス停は「城古」「城古東」) タクシーで5分
車でのアクセス:JR法隆寺駅から車で5分
砂かけ祭りの当日は、株式会社ヒラノテクシードさんが駐車場を例年無料開放しているそうです。
駐車場は50台分ありかなり広々としています。
JR法隆寺駅から徒歩で行くとすると時間がかかりますが、車やタクシーを利用すれば廣瀬神社までは5分の距離です。
祭りで体力を消費することも考慮して、移動手段を決めましょう!
本殿は県指定文化財になっているそう。