お寺の近くを通りかかると、住職さんが境内を掃除していたりしますよね。お葬式や法事などの特別な場合をのぞいて、普段彼らが何をしているのか気になったことはありませんか?今回は住職さんのお仕事についてまとめてみました。
そもそも住職って・・・?
一体「住職」とはどういう立場にある人なのでしょうか?
「僧侶」とはまた違ったものなのでしょうか?
僧侶は出家した人のこと、住職はその中で寺の責任者となった人のことです。
僧侶は皆、同等です。ただ序列があります。一日でも早く僧侶になった人が序列の上位になります。ただし、教団という組織になりますとそれに伴う役割というものが出てきますから能力等総合的に考えて選ばれます。管長と平僧とどっちが偉いという比べはしないのがいいのです。有名な良寛さんはただの平僧です。
住職になるには?
専門的な勉強をされたのか、資格などは必要か・・・気になるところですよね。
家がお寺でもない限り「将来お坊さんになりたい」と思う人は少ないと思いますが、お坊さん(僧侶)になるために特別な資格は必要ありません。しかし、何の知識もない人がいきなり僧侶になることはできませんので、多くの人が大学などで仏教を学び仏門に入るための儀式を受け、卒業後にどこからのお寺で僧侶として働いています。
僧侶として認められた身分を「僧籍」と言います。僧籍を取るためには、仏門に入り「得度(とくど)」「授戒(じゅかい)」と呼ばれる儀式を受ける必要があります
住職は普段何をしているの?
彼らは普段、何をして過ごしているのでしょうか?
■住職の仕事とは?寺院の管理・運営のほかに、冠婚葬祭、法事、さまざまな供養を行ない、仏教の教えを人々に伝えていくことが住職の役割。また、人々の悩み事を聞いて相談に乗ったり、地域での説教したりと、昔ながらの活動も行なっています。
寺院のなかには墓地や納骨所の運営、幼稚園などの経営を行なっているところもあり、住職には経営者としての役割が求められることもあります。
墓地などの施設を運営している場合、運営者としての専門的な知識や責任力も要求されるので大変ですね。
ちなみに年収は・・・?
お金が必要になるものです。
もちろんお寺によって金額は様々だと思いますが、住職の方はどれくらいの年収を得ているのでしょうか?
お寺だけで生活ができるクラスのお寺に勤めているお坊さん(僧侶)の年収多くの場合、お坊さんは月給20万円から40万円程度で働いています。これは住職(つまりお寺の「社長」ですね)ではない下っ端のお坊さんの場合です。
住職になるとガツンとお給料は増える傾向にありますが、お寺が経済的に傾いているとあまりお給料をもらっていない住職もいますから一概に言えません。
またボーナスは無い寺がほとんどです。
住職になると、やる事も増えるのでその分収入もあるようですね。
どれだけ人望を集められるかが大事な仕事だと思います。
住職に休日はある?
しかし、上記の仕事内容を踏まえると住職は休む暇なく働いているような印象を受けます。
自営業に近いようなものでしょうし、なかなか融通が利かない面もあるでしょう。
彼らはお休みを取っているのでしょうか?
決まった休日はなく、自分で確保しないかぎりは休めません。
特に休みやすいのは友引の日で、火葬場が休みになる日が多いためです。お寺によって、また住職によって違いがありますが、週休2日もあれば月1日という場合もあるでしょう。
住職には、基本、休日はありません。大晦日や元旦でも、枕経を頼まれれば出かけていきます。
もちろん、お盆休みなんぞございませんうへへ
お参りがない日でも、朱印帳をもってお寺巡りの方が訪れたり、庭の草取り、庭木や畑の手入れ、施設の掃除などなど、やることは山ほどあります。
友引の日が休みやすいというのは、住職の方ならではですね。
年末年始も関係なく、休みが月1の時もあるということを知ると
本当に大変で尊敬できる立場だと感じます!