四国八十八箇所のひとつ、徳島県海部郡美波町の「薬王寺」

通称「お遍路」としておなじみの四国八十八箇所巡り。現地での一般呼称としては「四国巡礼」や「四国遍路」というのだそうです。今回はその八十八箇所のうちのひとつである「薬王寺」について調べてみようと思います。

四国八十八箇所巡り

四国八十八箇所巡り、通称お遍路とはそもそもなんなのでしょう?ということで、まずはそこから調べてみました。するとどうやらはじまりは仏教上の修行ではなく、神道上の修行だったようです。
四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ:遍路基礎知識 (10922)

はじまりは神道における「根の国」を目指す修行だった

最も古い記録だと1140年ごろに執筆されたとされる「今昔物語」に四国で修行に励む僧侶の姿が記されているようです。しかし当時はそれこそ修行者だけが挑む非常に過酷なものであったようです。今昔物語のなかで直接の明言はなされていませんが、当時神道において海の彼方に存在するものとされていた「根の国」へと渡るための修行として”海岸沿いの道や土地”を修行場としていました。
こういった場所を特に「辺地(へち)」と呼んでいたようです。

仏教が流入、土着信仰と融合

この根の国信仰が元々あったところに仏教が流入してきました。そして仏教で観音菩薩が降り立つ場所とされる「補陀落浄土」が根の国と重なり、神道の修行者だけでなく仏教徒の修行僧も辺地での修行を行うようになったのです。
この頃の修行について記された”梁塵秘抄”によると、辺地のことを「辺路(へじ)」と呼ぶようになっていったようです。ここからさらに変化して辺路(へじ)→辺路(へんろ)→遍路(へんろ)となり、現在の呼び方へと変わっていったのだそうです。
お遍路のススメ / お遍路とは・遍路とは (10935)

修行として遍路(海岸沿い)を辿って四国を一周する

こうして修行場として有名になるにつれて、徐々に四国遍路は霊場として認知されるようになっていきました。本州の修行者からは霊験あらたかな修行場として四国遍路巡りのために四国に渡る(当時は瀬戸内海を渡ること自体も難儀だった)者が現れるようになり、ますますそういう場として有名になっていったのです。
古来、四国は国の中心地から遠く離れた地であり、様々な修行の場でありました。讃岐でご生誕されたお大師さま(弘法大師・空海)もたびたびこの地でご修行をされ、八十八ヶ所の寺院などを選び四国八十八ヶ所霊場を開創されたと伝えられております。そのお大師さまの御跡である八十八ヶ所霊場を巡礼することが遍路です。

遍路沿いの八十八の寺院を弘法大使空海が巡礼

みなさんも歴史の教科書で名前を見た記憶もあるでしょう、あの弘法大使「空海」もこの四国遍路修行を行いました。そしてこのとき空海が訪れた八十八の寺院を辿るのが、現在のお遍路とされる「四国八十八箇所巡り」となったのです。
当初の遍路は、修行僧などが中心でした。その後、お大師さまに対する人々の信仰(弘法大師信仰)の高まりと共に、日本全国から多くの方が遍路されたといわれております。そして、お大師さまのゆかりの地として、誰しもが一度は訪れたい霊場として発展していきました。

弘法大使「空海」

空海 - Wikipedia (10933)

空海(くうかい、宝亀5年(774年) – 承和2年3月21日(835年4月22日))は、平安時代初期の僧。弘法大師(こうぼうだいし)の諡号(921年、醍醐天皇による)で知られる真言宗の開祖である。俗名(幼名)は佐伯 眞魚(さえき の まお[1])。日本天台宗の開祖最澄(伝教大師)と共に、日本仏教の大勢が、今日称される奈良仏教から平安仏教へと、転換していく流れの劈頭に位置し、中国より真言密教をもたらした。能書家としても知られ、嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられている。

徳島県海部郡美波町の「薬王寺」

薬王寺 (徳島県美波町) - Wikipedia (10940)

薬王寺(やくおうじ)は、徳島県海部郡美波町奥河内にある寺院。四国八十八箇所霊場の第二十三番札所。医王山(いおうざん)、無量寿院(むりょうじゅいん)と号す。宗派は高野山真言宗、本尊は薬師如来で厄除けの寺として知られる。

本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

ご詠歌:皆人の 病みぬる年の 薬王寺 瑠璃の薬を 与えましませ

726年に聖武天皇によって創建され、のちに空海が本尊と薬師如来を彫り上げて再興したとされています。1188年の火災により本尊が焼失し新たな本尊が彫られたが、このとき実は本尊が火災を逃れていて帰ってきたために本尊が二つあるという伝説があります。
ちなみにこの帰ってきたとされる本尊は現在秘仏扱いになっています。

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