お盆で知っておきたい豆知識~提灯を飾るのはなぜ?

お盆というとお盆休み=夏休みを思い浮かべる人も多いでしょう。夏休みの時期であると同時に、故人への感謝の気持ちを込めて行う大切な行事です。
そこでで、マストアイテムの一つなのが提灯。ここでは、お盆で故人の供養をしっかりと行うために提灯についてまとめてみました。

お盆の目的は?

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お盆には先祖や亡くなった人たちが浄土から地上に戻ってくるといわれています。先祖の精霊をお迎えし、供養をする期間を、お盆とよんでいます。
お盆は先祖の霊や亡くなった近親者の霊を、生前過ごした家に迎えて供養する行事で、正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。もともとはインドや中国を経由して、飛鳥時代に日本に伝わった仏教の行事が、日本古来の行事や祭りと組み合わさって、現在の形になりました。
ご存知の方も多いでしょうが、改めてお盆の目的を確認してみました。ご先祖様など、亡くなった方が戻ってくるのをお迎えするための大切な儀式がお盆です。8月に行われる地域では、夏休みと重なるので、「お盆=休みの時期」というイメージが強いかもしれませんが、立派な宗教儀式だということが分かります。

お盆に提灯を飾る理由とは?

お盆にご先祖の霊が帰ってくる際に、目印となるよう焚くのが「迎え火」、お盆が終わり再びあの世へ見送るのが「送り火」です。
それぞれ、玄関や庭先やお墓で素焼きの皿の上でおがらを燃やします。また、迎え火・送り火の一つの姿が、盆提灯でもあります。
盆提灯はお盆のとき、先祖や故人の霊が迷わず帰ってくる目印として飾ります。盆提灯は迎え火・送り火の大切な役割となるのです。
また盆提灯は故人の冥福を祈り、感謝の気持ち込めたお盆の供養を表すものです。
親戚や故人と親しかった方は、故人の供養のためにいろいろなお供え物をしますが、盆提灯はお供えとして最高のものとされています。
亡くなった方が帰って来るとき、また、見送るときの目印として提灯が使われていたのですね。
提灯は仏壇を華やかにする飾りとしてしか見ていませんでしたが、お盆にはなくてはならない物だということがよくわかりました。

さて、では提灯にはどんな種類のものが使われているのでしょうか。タブーなどはないのでしょうか。

盆提灯の種類

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盆提灯には、御所提灯などの吊るすタイプと、大内行灯や回転行灯などの置くタイプの2種類があります。
どちらのタイプも盆提灯としての意味合いは同じですので、お飾りする部屋に合わせて選びます。
盆提灯は精霊棚や仏壇の前に一対、二対と飾りますが、飾る数に決まりはありませんので、狭い場合は一つでも二つでもよいでしょう。

御所提灯とは?

岐阜提灯(ぎふちょうちん)ともいわれます。岐阜県特産の美濃和紙を使用して作られたことから、この名が付きました。
和室の鴨居や、縁側軒先、仏壇の両脇などに掛けて飾ります。
絵柄が入ったものと無地柄の白紋天があり、白紋天は特に新盆用の白提灯として用いられます。
それでは次に大内行灯とはどんなものかを見てみましょう。

大内行灯とは?

大内行灯(おおうちあんどん)とは、足が付いた置き型の提灯のことをいい、回転行灯と銘木大内行灯とに分けることができます。
回転行灯
明かりを灯すと、火袋の中に取り付けた回転筒の絵柄が回って見える、とてもきれいな提灯です。回転灯の多くは、素材がプラスチック製で、火袋の絵柄もプリントのため、価格はそれほど高くはありません。

銘木大内行灯
木で作られた高級タイプの提灯です。火袋には絹を使用し、絵柄も手描きで仕上げられたものが多く、火袋は一重のものと二重のものがあります。木台の種類(材質)や絵柄(伝統工芸士作)などで高価になります。

いろいろな名称が出てきて混乱してしまいそうですが、吊るすタイプと置くタイプの2種類があるということのようです。
私の祖父母の家では、お盆になると回転行灯が置かれていて、とても華やかで綺麗だったのを覚えています。

では、盆提灯はどうやって選べばよいのでしょうか?
そのポイントをまとめてみました。

盆提灯の選び方

盆提灯は宗派による違いはありませんので、お好みの盆提灯を選べばよいでしょう。
お盆のしきたりは、地域や宗派、時代によって形を変えながら伝えられてきているため、これが絶対という決まりはありません。
しかし基本的にはお盆の行事は地方固有の伝統に根ざした習慣である場合が多く、初めてお盆を迎える場合は、その土地の知り合いに聞いて、その土地の慣習に合わせるのが一番よいでしょう。
また、お世話になるお寺のご住職にお伺いするのも良い方法です。
絶対という決まりはないものの、地方の風習に合わせて選ぶのが基本ということのようです。
一方で、注意点も。。。
葬儀の後の四十九日まで、盆提灯に似た提灯を飾る場合がありますが、これは故人が安らかに成仏することを願って飾るものです。
盆提灯は、先祖や故人の霊を迎え供養するために飾りますので、区別して使用する場合が多いです。
葬儀に使用した提灯をお盆に使用するのは目的が異なるので避けておいた方が無難なようです。
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盆提灯はいつからいつまで飾ればよい?

盆提灯には迎え火、送り火の役割がありますので、7月13日(8月13日)に明かりを灯し、16日には明かりを落とします。実際にはお盆月の7月(8月)に入って早い時期から盆提灯を飾る場合が多いです
盆提灯には迎え火、送り火の役割がありますので、毎年お盆に飾ります。
ただ、たくさん頂いた盆提灯を毎年飾るのが大変な場合は、2~3年後に少しずつ飾る数を減らしていきます。
盆提灯は夕方から点灯するのが基本です。
現在の盆提灯は、ほとんどが電気灯、あるいは電池灯で安全性も高いので、長時間点灯していても大丈夫ですが、適宜スイッチを切るようにします。
基本的には、夜を中心とした点灯とし、お盆の間は必要に応じて昼間も点灯したらよいでしょう。
ローソクで火を灯した場合は、危険ですのでその場所を離れないでください。
冒頭で見たように迎え火、送り火として用意するものであるからには、やはりお盆の時期に合わせて点けるもののようです。ただ、準備は早めにしておいた方がよいようですね。

最後に

いかがでしょうか。地域によってお盆のしきたりはさまざまですが、帰ってくるご先祖様や故人が浄土から帰ってくるのを迎え、見送るために用意する提灯はお盆の必須アイテムなようです。
次にお盆の時期に提灯を見る目がこれで変わるかもしれませんね。
提灯がある方はより思いを込めて扱ってみてはいかがでしょうか?

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