お守りというと、持ち歩くものですが、
持ち歩かないお守りのようなもの、「お札」について、どれぐらい知ってますか?
台所や、家の柱の高いところに貼ってあるあのお札です。
何を書いてあるかわかりませんが、いろんな模様は種類はある感じですね。
あれが貼ってあるといきなり宗教的な場所に思えてきます。
お札(おふだ)とはどんなものなのでしょう?
意味は、あのお金の「おさつ」です。
日本では古くから、お正月にお迎えする歳神さまをはじめ、台所には竈神さま、井戸には井戸神さまなど、さまざまな神さまをおまつりし、日々の暮らしをささえて下さる神々の恵みに感謝してきましたが、近世以降は、伊勢の神宮のお神札(神宮大麻)と氏神さまのお神札、また特別に崇敬している神社があれば、それらのお神札を神棚等を設け、おまつりすることが一般的となりました。家庭にお神札をまつり、家族がお参りをする「家庭のまつり」は、日常生活における一家の中心となる行事ですから、お神札をおまつりする場所は、家の内でも家族が集まる清浄なところを選ぶようにしましょう。一般的には、清らかで明るく、静かで高いところに、南向き、あるいは東向きにおまつりするのがよいと言われ、座敷におまつりすることも多いようです。
ちなみに、民俗学的には「倉庫と家の違いは神域があるかどうか」なので、神棚が作れない場合、
お札は「倉庫が家に出世」するとても大切なアイテムになります。
神社でしか買えないものなのでしょうか?(あえてミスして書いてます)
売買という行為ではなく、神聖なものです。
受けさせていただいたお礼に、初穂料を収めているのです。
お札、お守りの受け方 淡島神社
いろいろ決まりがあるものですね。
新年を迎えるにあたり、新しい伊勢の神宮の御神札(神宮大麻・じんぐうたいま)や、氏神さまの御神札をお受けして神棚におまつりすることで、お力を新たにされた神さまから一層のご加護を授かることができます。一年間おまつりしてきた古い御神札は、感謝の気持ちを込めてそれぞれの神社(古神札納所)にお納めします。
御神札や御守りを授かった神社が遠隔地であるなどのやむをえない事情がある場合には、併せて氏神さまにお納めしてもよいでしょう。ただし一年間、ご守護をいただいた御神札や御守りですから、くれぐれも丁寧に扱うことが大切です。
日々のお恵みに感謝し、家族みんなが清々しく幸福な生活を送れるように、お正月の期間だけでなく平素から神棚のおまつりを心掛けましょう。
神社やお参り、お守りに対するのと同じですね。
お寺のお札と神社のお札
神棚を据えている場合。神棚=宮形(みやかた。お札を祀るお社)+棚板。
宮形に三つの御扉があれば、宮形に向かって中央の御扉の中に納めます。
向かって右側には氏神様の神社のお札。左側には他の崇敬する神社のお札をそれぞれ納めます。
寺院のお札に関しては、御扉の中には納めず、左側の御扉の左側外側に立てかけて安置することになります。
その場合、お札の下には半紙を敷いて。
御扉が一つしかない場合は、手前から、天照皇大神宮、氏神様の神社のお札、他の崇敬する神社のお札の順番に
重ねて祀ることになります。
その場合、寺院のお札は重ねず、やはり御扉の左外側に立てかけて安置することになります。
なお、神棚が無ければ、神社のお札も寺院のお札も頭より高い位置で南向きあるいは東向きにしてお札を立てかけます。
お札の下には半紙を敷いて常に周囲を含めて清潔にして静謐を保って下さい。
神社のお札と寺院のお札は重ねず、間を空けて祀ることになります。
神社神道は他宗排斥では無く、来るもの拒まずの姿勢ですから、
神棚に寺院のお札を一緒に祀ってもよいのです。
第一、江戸時代までは神仏混合の時代が長く続いていたのですから。
なお、仏壇がある場合、仏壇にお札を安置することに関しては賛否両論があるのが実情です。
結局は、気持ちよさなので、粗末にしない方向性で気持ちいいようにするのが一番なのでしょう。
効能に期限はあるのでしょうか?
お札とは、いわば仏様(神様)のミニミニ出張所みたいなもの。依代(よりしろ)である以上、汚れたり傷んでしまっていては、仏様(神様)に失礼というのは頷けますね。室内とはいえ一年もお祀りしておくと、お札も日焼けしたり、ホコリが付いたり煤けてしまったり・・・。依代がこれでは、来て頂く仏様(神様)に申し訳ないので、ある程度時間が経過したら、古いお札をお納めして、また新たなお札を頂いてくる、そんな考え方のようです。