神社に行けばたくさんのお守りが売っていますが、大切な人に渡すなら思いを込めた手作りのお守りはいかがでしょうか?今回は、初めての方でも簡単に作れる、フェルトのお守りの作り方をまとめてみました。オリジナルのお守り作りのお手伝いが出来たら嬉しいです♪
お守りの由来
古くから人は、神仏の加護により魔除け(まよけ)や厄災除け、あるいは幸運を招く目的でさまざまなものを身につけてきました。これが「お守り」です。お札を小型化して、袋などに入れて常に身につけることで神の加護をいただき、厄災を除けるためのもの、いわゆる肌守り(はだまもり)です。
お守りの形には、神社や寺院で頒布された護符を「守り袋」などに入れて身につける「懸守(かけまもり)」や、子供の着物の背中に魔除けのために色のついた糸で飾り縫いをする「背守(せまもり)」などがあります。「懸守」はお守りとして古くから用いられていた形式の一つで、平安時代には貴族の間で懸守が広まったといわれています。大阪の四天王寺には、現存する最古のお守りとして、平安時代の貴族が用いたとされる懸守七点が保存されていて、これらは国宝に指定されています。
平安中期頃には、女性が護符を守り袋に入れて首にかけていました。鎌倉時代に入ると、懸守は武家の間にも広がっていきました。江戸時代に入ると、腰に下げたり、箱などに入れて懐に入れたりして持ち歩くようになりました。
現在ではご利益(りやく)の種類によって、お守りを財布の中に入れたり、あるいはかばん・車の運転席などに下げたりしています。また、嫁入りの際にお守りを渡す習慣が最近まであった地域もありました。
昔からお守りは常に身に着けられるように作られていたんですね。
厄除、交通安全、開運などの定番な物から、勝守り、安産祈願、合格祈願・・・と、願いに合わせて様々な種類のお守りがありますよね。
ところで、お守りって手作りすることができるってご存知でしたか?
ところで、お守りって手作りすることができるってご存知でしたか?
手作りお守りの良い所
何といっても手作りの一番のメリットは、好きな形で作れるところです♪
勝守りならそれに関連したアイテムの形で作れる上に世界でただ一つのオリジナルになります。
今回は、フェルトで作るお守りの作り方をご紹介したいと思います。
勝守りならそれに関連したアイテムの形で作れる上に世界でただ一つのオリジナルになります。
今回は、フェルトで作るお守りの作り方をご紹介したいと思います。
フェルトで作るお守りの材料
via pixabay.com
材料は作りたいものによって変わりますが、基本的にはフェルト生地、紐、針と糸、目打ち、布用ボンド、生地を切る布用ハサミ、です。
どれも手芸店や100円ショップで簡単に揃えることが出来ますよ♪
どれも手芸店や100円ショップで簡単に揃えることが出来ますよ♪
フェルト生地がおすすめな点
フェルト生地は端がほつれてくる必要がないので、切りっぱなしで使えるとても便利な生地だからです。
普通の布でも作ることは出来ますが、端処理が必要になります。
普通の布でも作ることは出来ますが、端処理が必要になります。
作り方
まずはフェルトを17cm×7㎝ほどに切り縦長の状態にし、中表に2つ折りします。
そして両脇を端から0.5cm程開けて縫い合わせます。
そして両脇を端から0.5cm程開けて縫い合わせます。
via handmade.xsrv.jp
次に表に返して角を目打ちなどで丁寧に出します。
中に何か入れる場合はこの時に入れますが、口を閉じてしまうので取り出すことは出来なくなります。
中に何か入れる場合はこの時に入れますが、口を閉じてしまうので取り出すことは出来なくなります。
フェルトだけではなく、普通の布でも作ることが出来ます。
フェルトと違い柄が豊富なので、選ぶ楽しみも増えますね。
和柄やちりめんを選べばぐっと本格的なお守りに近づきます。
フェルトと違い柄が豊富なので、選ぶ楽しみも増えますね。
和柄やちりめんを選べばぐっと本格的なお守りに近づきます。
袋口の角を内側に折り込んで布用ボンドで接着し、完全にくっつくまで待ちます。
その後、目打ちで穴を開けて紐を通せば完成です。
その後、目打ちで穴を開けて紐を通せば完成です。
via handmade.xsrv.jp
フェルト以外でもこんなお守りが作れます
普通の布の場合は柄が豊富なので、色んなデザインのお守りを作ることが出来ます。
和柄やちりめんを選べば本格的な仕上がりに!
和柄やちりめんを選べば本格的な仕上がりに!
こちらは刺繍糸を編んで作ったお守りです。
アジアンテイストが入ってオシャレなお守りですね。
アジアンテイストが入ってオシャレなお守りですね。
折り紙で作ったお守りです。色とりどりで綺麗ですね♡
折るだけで作れるので、とても簡単!
お子さんと一緒に作るのも楽しいと思います。
折るだけで作れるので、とても簡単!
お子さんと一緒に作るのも楽しいと思います。
より本格的なお守りにするなら紐を二重叶結びにしよう
お守りで用いられている紐の結び方は「叶結び(かのうむすび)」と言われています。正確には「二重叶結び」といいます。叶結びは信仰的な目的だけでなく、日常でも祝儀袋の水引に使われ、お祝い事には欠かさない結び方です。
古来から伝えられてきた日本独特の結び方で結び目の裏表が『口』の字と『十』の字になるところから叶結びと呼ばれています。