お稲荷様といえば、外国人観光客にも人気の総本宮たる京都の伏見稲荷大社を思い浮かべる方が多いでしょう。そしてその伏見稲荷大社の分霊をお祀りする神奈川の白赤稲荷神社が最近ひそかに話題なのです。さてその理由とは…!?
白赤稲荷神社という神社を知っていますか?
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神奈川県の横須賀市にある白赤稲荷神社をご存じでしょうか。
いわゆる観光客を呼ぶタイプの神社ではないのですが、ある光景から
ひっそりと話題になっている神社なんです。
いわゆる観光客を呼ぶタイプの神社ではないのですが、ある光景から
ひっそりと話題になっている神社なんです。
さて、いったいどんな神社なのでしょうか?
白赤稲荷神社、その成り立ちとは
当白赤稲荷神社(はくせきいなりじんじゃ)は横須賀市安浦町で稲荷神社として昭和初期より信仰を始めました。また横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町と三浦半島では唯一の稲荷神社です。また稲荷信仰の総本宮である京都の伏見稲荷大社とも直結しています。
心に残る祝詞、やって良かったと思われるお祭りを大事にし、御祈祷、清祓い、地鎮祭など神事全般請け賜ります。また、個人、会社でお稲荷さんを祀っている方、お稲荷さんをお祀りしようと考えている方、また神様の祀りたが分からない方など神事に関するご相談も承ります。
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祀られている、「お稲荷さん」の正体とは?
稲荷信仰は奈良時代に発生したものです。伏見稲荷大社の社伝には「和銅四年(711)に稲荷山三ヶ峰に稲荷神が鎮座した」とあり、その場所は現在の伏見稲荷大社があるところです。稲荷信仰のルーツは当時その一帯に住んでいた豪族の秦氏で、自分たちの氏神として、また穀霊神、農耕神として祀っていたそうです。秦氏の勢力拡大にともない、稲荷信仰もしだいに拡大していきます。この稲荷神とウカノミタマ神はどちらも稲魂(穀霊)、食物神というところが共通していることから同一視され、結びついたと考えられています。
もともとは「稲荷」の字が示すとおり、
「稲」などの農耕物の豊穣を祈る神様だったそうです。
「稲」などの農耕物の豊穣を祈る神様だったそうです。
それが時代とともに、意味が多様化し、
現代では五穀豊穣のほかにも子孫繁栄、交通安全等のさまざまな祈願を受けているのです。
稲荷の名がつく神社は4万とも5万ともあるとされています。
それだけ日本のすみずみにまで根付いた神様なのですね。
お稲荷さん=狐、ではないの?
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「稲荷大神様」のお使い(眷族)はきつねとされています。但し野山に居る狐ではなく、眷属様も大神様同様に我々の目には見えません。そのため白(透明)狐=“びゃっこさん”といってあがめます。
勿論「稲荷大神様」はきつねではありません。
稲荷大社の御祭神は、宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を主祭神に、五柱おられます。
狐はあくまでそのお使いなのですね。
さて、白赤稲荷神社のなにが人を惹きつけているの?
規模も小さな神社のようですが…、何が話題となっているのでしょう?
田浦大作町の谷戸の奥にある児童公園を少し過ぎた右手の山を15分程度登るとひっそりとある神社です。山道しかないので、車では行けませんし交通の便が悪いですが、素朴な感じがあり、静かな観光名所と言えるでしょう。京都の伏見稲荷大社の分霊を祀ったそうで、赤い鳥居が50本以上も並びます。近くには田浦梅林などもあるので、ハイキングの途中に立ち寄ると楽しいですよ。
赤い鳥居が50本以上…、とコメントされてます。
この赤い鳥居が、凄いんです。
この赤い鳥居が、凄いんです。
古びた赤い鳥居がつらなる神社への道。
足元はけものみちのような舗装されていない道。
神社本殿はこの先にあるというのです。
神社本殿はこの先にあるというのです。
それと知っていても、どことなく日常とは切り離されていく…
そんな感覚のする光景です。
この先をこのまま行って良いのか不安になるほど。
先々までずうっと連なる赤い鳥居。
伏見稲荷とは違い、人の姿もそうそう見られないことでしょう。神社への道だとわかっていても、心細く、そしてなにものかの存在を感じる、…かもしれませんね。
via quail-voice.com
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白赤稲荷神社を訪れるときは、静かに。
JR田浦駅から徒歩で行ける距離にありますが、
山道を行き鳥居を抜けていきます。
歩きやすい服装で行きましょう。
山道を行き鳥居を抜けていきます。
歩きやすい服装で行きましょう。
また、周りは静かなところですので、マナーもしっかり守りましょう。
駐車場も小さなものしかないそうなので、車では来ないほうが良いでしょう。
そういったマナーをきちんと守って参拝しないと…、
お稲荷様から嫌われてしまうかもしれませんよ?
昭和初めから、地元の方々のあらゆる祈りを聞き見届けてきている神社だそうです。