化け灯篭があるって本当?神社の灯篭についてご紹介♪

神社で見かける灯篭。普段はあまり意識しませんが、石の灯篭や軒から下げてある吊灯篭がずらりと並んでいる様は神秘的です。そこで今回は灯篭の形や作り、灯篭にまつわる神事、化け灯籠と呼ばれている灯篭のことなどをご紹介します。

神社の灯篭ってどんなもの?

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元は文字通り、灯(あかり)籠(かご)であり、あかりの火が風などで消えないように木枠と紙などで囲いをしたものである。
灯篭はもともと寺院の僧侶が使うもので、灯篭の灯りで浄土を表現していました。
神社で灯篭が用いられるようになったのは、奈良時代の神仏習合が行われてからです。
平安時代には神社の献灯として用いられるようになり、境内で灯篭が見られるようになりました。

一般的なものは石灯篭と言われる石製のものですが、金属製、木製のものなどがあります。
地面に置くタイプの立灯篭と軒下などに吊り下げるタイプの吊下灯篭があります。
氏子や崇敬者から寄進されたものも多く、寄進者の名前などが刻印されているものもあります。

灯篭の作り(各部の名称)

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灯篭の各部の名称は上から下記の通り。

【宝珠】一番上の玉ねぎのような形の部分。五重塔などの建物の上に見られるものと同じ。
【請花】蓮華の形の装飾のこと。中台や台座についている場合もあります。
【蕨手】先端がくるりと巻き込むような形になっている早蕨(さわらび)の形の飾り。
【 笠 】火袋の上の屋根の部分のこと。四角・六角など様々な形があります。
【火袋】燈明を灯す部分で、灯篭の中で一番重要な部分。
     燈明を入れるための窓が1箇所以上あることが特徴です。
【中台】火袋を載せるための台。
【 竿 】火袋を支える柱の部分のこと。丸い形が一般的ですが、四角や六角など他の形もあります。
    省略される場合もあります。
【蓮弁】蓮華の花弁の形の飾り。
【 節 】特に円柱の竿につく帯状の飾り。
【基礎】竿を建てるための受座(うけざ)がある部分。
【返花】基礎の部分の下向きの蓮華の飾りのこと。

灯籠の種類

春日型

春日型

灯篭と言えばこの形を思い浮かべる人が多いと思います。
一般的な型で寺社で一番よく見られるのがこの形です。
特徴としては、竿の部分が長く高い位置に火袋があることです。
雪見型

雪見型

一番の特徴は笠が大きいこと。
竿と中台の部分がないので高さがありません。
主に水面を照らすために置かれており、庭園でよく見られる形です。
脚の数は3本が一般的ですが、4本のものもあります。
笠の形が丸いものを丸雪見、六角形のものを六角雪見と呼びます。
岬型

岬型

中台より上の部分だけの形の灯篭です。
水辺に置いて対岸から眺めることを考えて作られています。
水面に映った姿が考慮されています。
織部型

織部型

織部は江戸時代の茶人、古田織部の名が由来となっています。
織部好みの形ということのようです。
四角い竿に四角い火袋が特徴です。
竿の上部がふくらんだ形をしています。
竿を直接土に差し込むタイプなので、高さの調節が可能です。
そのほか小堀遠州が作ったといわれる遠州型や、
置かれている場所にちなんだ平等院型、道成寺型など様々な形があります。

灯篭に関連する神事

春日大社 万燈籠

春日大社 万燈籠

お盆と節分に全部の灯篭に灯りを点す、万燈籠が行われます。
幽玄の中、神秘的なロマンチックな時間が味わえます。
春日大社は灯篭がたくさんあることで有名です。
石燈籠が約2,000基、釣燈籠が約1,000基と合計で3,000基もの灯篭があるということです。
中には日本で2番目に古いと言われている「柚木燈籠」など歴史ある灯篭もあります。
それらすべての灯篭に明かりを灯すのが、8月の中元と2月の節分に行われる万燈籠です。
ずらりと並んだ灯篭に明かりが灯される様は圧巻です。
伏見稲荷大社 万灯神事(宵宮祭)

伏見稲荷大社 万灯神事(宵宮祭)

7月の宵宮祭に行ってきました。境内の灯篭・提灯に一斉に明かりが灯され、赤く染まった境内はとても幻想的でした。
朱塗りの鳥居がどこまでも続く千本鳥居で有名な伏見稲荷大社。
こちらでも境内の灯篭や提灯に一斉に明かりを灯す万灯神事が行われます。
毎年7月伏見稲荷の最も大きなお祭りである本宮祭の前日に宵宮祭が行われます。
この宵宮祭で、境内の石灯篭や提灯に一斉に明かりが灯されます。
千本鳥居にも提灯が取り付けられ明かりが灯されると、境内全体が幻想的な雰囲気に包まれます。

化け灯籠(日光二荒山神社)

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重要文化財のお化け灯籠もあり、刀傷がホントにたくさん付いてました。
日光二荒山神社の重要文化財に指定されている「化け灯籠」は、
日光二荒山神社の中で最も古い銅製の灯篭です。
この灯篭にまつわるお話はいくつかあります。
一つは灯篭に灯を入れてもすぐに油がなくなって消えてしまう話。
もう一つは、火を入れると周りの物が二重に見えたり、灯篭自体が変化したりしたという話です。
警固の武士たちが何度も斬りつけると、そのうち灯篭は変化しなくなったと言われています。
この灯篭には武士たちが斬りつけたという刀傷が今でもいくつも残っています。

いかがでしたか?

神社の灯篭について形や種類、灯篭にまつわる神事などご紹介しました。
普段は何気なく見過ごしてしまう灯篭ですが、
実は形も様々だったり歴史ある灯篭があったり、逸話があったりと見どころがたくさんありました。
神社へ行く際はぜひ灯篭にも注目してみてください。

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