厄年を無事に過ごせますようにとの祈りを込めて、神社やお寺で頂く厄除けのお守り。でも、ありがたい物だけに、取り扱い方法に迷う方も多いのでは?神棚に飾る?肌身離さず?今回は、厄除けのお守りの正しい持ち方についてまとめました。
せっかくのお守り、ご利益を活かすためには
色んな目的のお守りが有り、初詣に行くとこの1年間で成就させたい目的のご利益が有るお守りを買う人が多いと思います。せっかく初詣に行ってご利益が有るお守りを買ったのであれば、それに見合った持ち方でご利益を高めていきたいですよね。
遅くとも節分までには済ませておきたいものですが、
最近では思いついた時や自分の誕生日に行なう場合も増えています。
いずれにせよ、お浄めを受けたら厄除けのお守りも購入する方がほとんどでしょう。
厄年の不安な気持ちを和らげてくれるお守りですが、
どのように扱うのが正しいのか、知らない人も多いはず。
1年を気持ちよく過ごすために知っておきたい、厄除けのお守りの正しい持ち方とは…?
携帯できる神様、それがお守り!
いわば、「おまもり」とは、携帯電話ならぬ「携帯神社」といえるかもしれません。
神社は神様と人間とのより親密な接触の場であるということができます。ですから、おまもりを持っていることによって、いつでもどこでも神様を意識し、より親密に感ずることができるようになるわけです。
お守りは、できるだけいつも身に付けておくことでご利益を授かることができる為、
かばんや財布等に入れて持ち歩くことが効果的で正しい持ち方になります!「いつも持ち歩くもの」につけるのが正しい方法なんですね!
持っていることで、神様を身近に感じることができる、ありがたい品なのです!
ただし、大切に思うあまり、引き出しの中などに仕舞いっ放しでは、
せっかくのご利益を授かれないかも…。
平穏無事な毎日を願うなら、毎日携帯するのが基本です。
お守りは神様であることを忘れずに
ポケットに入れても良いですが、椅子に座る時など、お守りをお尻にひかないように気をつけて下さい。お守りも神様です。
ご自宅に置く場合は、お札と同じように、あなたの目につく高い場所に置くようにしましょう。
神様の上に座ることになり、失礼にあたります。
家に置いておく場合も、床から高い場所に。
神棚や仏壇があれば、そこに置きましょう。
お守りに画鋲などを刺して壁に留めることも良くありません。
「お願い」だけではなく…
日本の神様は、ある意味善悪の区別がありません。
例えば火の神様や水の神様は、もちろん我々の生活に欠かせない火と水をもたらす大切な神様ですが、
その恩恵を当たり前と感謝する心を失えば、火事火災、洪水水害をもたらす存在へと変わります。古来日本人はその尋常でない力を畏れ、静めようと日々祈りを捧げてきました。
現代でも同じことはいえます。
「お願い事」を聞いてくれる神様ですが、その前提は我々が「感謝」の気持ちを以てお参りすることです。
人間関係も同じですね。
「お願い」ばかりで「感謝」しない相手に優しく接することができるでしょうか?そのあたりをしっかり考えると、我々を守ってくれるお守りにもしっかりと感謝の気持ちをもつことが大切です。
人間の強い願いを聞いてくれる、ありがたい神様ですが、
願い事ばかりで日々の感謝を忘れていると、
どんなに強く願っても聞いてもらえないでしょう。
お願い事をする前に、毎日平穏無事に過ごせていることへの感謝を伝えるようにすること、
これはとても大切なことですよ…。
お守りの処分方法
お守りというのは「神社」でも「お寺」でも買うことが出来ますが、「神社でかったものは神社へ返納」「お寺で買ったものはお寺へ返納」しないといけません。
御札もお守りも神様や仏様の念が込められているとされており、神様が込めたものを仏のお寺に返すこと、
逆に仏が込めたものを神様の神社へ返すことはマナー違反にあたります。
無事厄年が終わったら、お札やお守りはあなたを守るお役目を果たし終えた事になります。役目を果たし終えたお守りたちは、お焚き上げというものをして頂けます。
自分で捨てたりせずに、厄払いを受けた神社やお寺に返却しに行きましょう。
どうしても遠くて行けない場合、ご自宅近くの神社やお寺へお返ししましょう。
あなたを守ってくれたお札やお守りは神様です。神様の場所へきちんと戻しましょう。
ずっと携帯し、大切にしてきた神様ですから、
厄年が明けたからと言って、捨ててしまうわけにはいきません!
役目を終えたお守りは、頂いた神社またはお寺にお返しするのが基本です。
遠方などで直接足を運べない場合は、近所の神社やお寺で構いませんが、
神社とお寺の区別はきちんとつけておくこと!
自分を守ってくれていたお守りですから、最後まで感謝の気持ちを忘れないようにしたいものですね♪