長寿のお祝いと言えば、はじめに迎えるのが還暦ですよね。「古希(古稀)」はその次の節目です。還暦と言えば赤いちゃんちゃんこ姿でのお祝いが浮かぶ方も多いと思いますが、古希のお祝いはどのようにしたら良いのでしょうか。今回は、還暦の次に長寿をお祝いする「古希」についてまとめてみました。
「古希」は何歳のお祝い?
古希は、中国唐代の詩人 杜甫の『曲江詩』の詩句にある「人生七十古来稀なり」に由来する。「稀」と「希」は同義語で、70歳まで生きることは古来まれという長寿の祝いである。古く、長寿の祝いは40歳以上で10歳ごとにされていたが、杜甫の詩の影響や、昔に比べて長生きになったことから「古希」のみが残ったと考えられる。長寿の祝いには「還暦」や「喜寿」などもあるが、これらは近世からの風習である。
お祝いの色は何色?
お祝いの色は紫色です。
紫色のちゃんちゃんこを着るということが習わしになっています。
この紫色はやはり高貴な感じがします。まさにお年寄りに対して、これまでの人生をお祝いするという意味でも
最適な色味だと思われます。
ちなみに中国から伝わった長寿のお祝いですが、「ちゃんちゃんこを着る風習」は日本独自のものだそうです。
どんなお祝いをすればいいの?
古希の祝い方古希祝いを人生の節目のイベントとして、家族・親戚でお祝いする家庭が増えています。
祝い方としては、だいたい4つに分類できます。1.自宅でごちそうを作ってお祝いする
2.レストランでお祝いする
3.温泉旅館などへ家族で一緒に出かけてお祝いする
4.家族が遠方に住んでいるなどの理由で集まれないため、食事会はせずにプレゼントのみを渡す
身内でスケジュールを合わせ、大勢でお祝いすると喜んでくれることでしょう。
熨斗の書き方と相場は?
のし・水引き
「のし」の表書きは「古希御祝」「祝古希」「御古希御祝」。
長寿祝いは何度でも繰り返したいお祝い事なので、水引は紅白か金・銀の蝶結び。古希祝いの相場
古希祝いの相場は、住む地域や贈る相手との親しさの度合いによって変わります。
一般的な相場としては、贈る相手 相場
両親 10,000~100,000円
祖父母 10,000~30,000円
親戚 5,000円~20,000円
その他 5,000円~10,000円All About(富田いずみ氏), kakaku.com(コミニュケーション研究家 尾塚理恵子氏)、Benesse l ife Smile Shop(現代礼法研究所 岩下宣子氏)、冠婚葬祭おつきあいとお金のマナー(早井千代子氏)参照
注意!古希祝いにNGな贈り物とは
年齢を強調したもの
長寿のお祝いといっても、まだまだ元気な方が多くいらっしゃるので、年齢を強調した贈り物は、気を落とさせてしまうことや、不愉快に感じさせてしまうこともあります。
老眼鏡や杖、あまりにも地味な色目のものは、避けた方がいいでしょう。お茶
弔事によく使われる日本茶は、お祝いごとには、不適切とされていますので気をつけましょう。ハンカチ
ハンカチは、漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、別れを連想させるため、避けたほうがいいでしょう。櫛
「苦」「死」を連想させるため、縁起が悪いとされています。
一見、女性への贈りものとして候補に挙がりそうですが、避けた方がよいでしょう。
喜ばれる贈り物は?
何点か、古希祝いに人気のある贈り物をピックアップしてみました!
お誕生日新聞
古希記念日セット(70枚)圧倒的な満足感と高級感で、古希のお祝いには
「記念日セット」が大変喜ばれております。
毎年のお誕生日(0歳、1歳、2歳・・・69歳)の新聞を
一冊に特別製本いたします。製本の色は5色からお選び頂け、表紙にはお名前や
タイトルを金箔押し、高級桐箱とちりめん風呂敷で
包みお届けいたします。70年間の歴史を一冊で感じる
ことのできる「記念日セット」。
大切な方に特別なプレゼントを探している方に、
ぜひおすすめです!
ましてや70年間分の誕生日の新聞。きっと時代の流れとともに今まで歩んで来た思い出を、懐かしく振り返ることが出来る贈り物だと思います。
会話も盛り上がりそうですね!
名前の詩
デジタル時代の今だからこそ、温もりのあるアナログのプレゼントが喜ばれます。毛利さんの名前の詩の贈り物は、70代の古希世代にはどこか懐かしい、故郷の原風景を想い起こさせる贈り物です。うさぎ追いしかの山、こぶな釣りしかの川…忘れがたきふるさと。
激動の昭和を生き抜き、激変の平成を歩んでこられた70年は、決して平坦な道ばかりではなかったはず。瞳を閉じて、その70年を想ったときに、湧きおこる「感謝の気持ち」と「尊敬の念」。毛利さんの名前の詩は、それを詩というカタチで表現しています。古希を迎える方の名前から、「あなたが伝えたい想い」を紡ぎ出しているのです。
職人が一枚一枚丹精込めて、すき上げた温かみのある和紙に、心癒されるやさしい手書きの墨文字。古希のお祝いに「癒し」と「感動」をプレゼントしたい方によく選ばれている贈り物です。
家系図
古希のお祝いに家系図を贈る70歳の方では、平均3代~5代前まで遡れることが多く、お子さんやお孫さんがいる方
では6世代から8世代の家系図となり、大変豪華なものとなります。家系図は一族みんなに関係しているものなので、興味がある方も多いはず、きっと
お祝いの場を盛り上げてくれることだと思います。
70歳のお祝いと同時に、家族との繋がりの大切差やありがたみを感じられるのも素敵だと思います。
おわりに
気になる贈り物やお祝いの仕方を見つけるきっかけになれば嬉しいです。
古希は中国由来のお祝いですが、アジア圏以外の海外でももちろん長寿のお祝いはあります。
大切な人へ感謝を伝える為に長寿のお祝いをし、この先一緒に過ごせる時間を大切にしなければと思う気持ちはいつの時代も、どの国でも、一緒なんですね。
中国から始まったとされるこの習慣は、室町時代に日本に伝わり広まったと言われています。
還暦よりも昔からあった、歴史ある長寿のお祝いなんですね。