外に出ると、当たり前のように見かけるすずめ。その愛らしい姿を見るだけでなごみますよね♡そんなすずめ、実は福をもたらす縁起の良い動物でもあるんです。今回は、すずめが縁起物となった由来や、すずめモチーフの縁起の良いアイテムをまとめてみました!
すずめに関する縁起物のお話
穀物を荒らす害鳥として疎まれたりした時期もありましたが、実は福を呼ぶ縁起の良い動物なんです!
すずめがどんなに縁起がいい小鳥なのか調べてみました。
すずめモチーフの、縁起がいいアイテムも併せてご紹介します♡
神聖視されてきたスズメ
蘇我馬子を雀に喩えたり、稀に見られる突然変異の羽毛の色素が無い「白雀」は古来よりめでたい鳥とされ、聖武天皇や桓武天皇などが白雀の献上を受けたという記録が残っています。ちなみに白雀は数万羽に1羽という確率で、全身真っ白というのはまれだそうです。
もし出会えたら、幸運が訪れるかも?!
もちろん突然変異のなせる業でなかなかお目にかかれませんが、見かけたらとても運がいいのかもしれませんね。
昔から天皇に献上されるほど、白いすずめは縁起がいいものと思われていたようです♬
ふくらすずめに関するお話
ふくらすずめに関するものには、どのようなものがあるのでしょうか。
帯の結び方
この可愛らしいすずめの姿をかたどった「ふくらすずめ」という帯の結び方があるそうです。
確かに、羽を広げた丸い雀のように見えます。少し崩したアレンジの結びになるそうですが、可愛らしい印象でいいですね。
もともと小さくて可愛いすずめが、さらにコロコロと丸くなっているんですからそれはそれは可愛いです。
「ふくら雀」とは、ふっくら太った雀のことを言うのですが、
漢字で書くと「福良雀」。なんとも縁起の良い文字ですよね。
実はこの「福良雀」、娘を思う親心が込められているんです。昔、お百姓さんにとって、雀は田んぼのお米を食べに来る、
あまり有難くない存在だったようですが、
豊作の年には、雀が食べる程度のお米に、
そんなに目くじらを立てなくても良いじゃないかと、
お百姓さんも太っ腹な気持ちになるわけです。
つまり、太った雀は「豊かさ」の象徴だったんですね。その「豊かさ」の象徴である「ふくら雀」を
娘の背中に背負わせて成人を祝うんです。
娘が食べるものに困らずに、豊かな一生をおくれますようにと、
そんな親の願いが「ふくら雀」には込められているんです。
謂れを知れば「ふくら雀」が
どれほど縁起の良い帯結びかわかりますね。
ただしただ可愛い結び方というのではなく、深い意味合いが込められた結び方なのです。
ふっくらしたすずめは、豊かさの証としてめでたいものと思われていたようです。
また、帯の結び方をすずめがふっくらとなった形に整えることで、可愛い娘の幸せを願ったという由来があるそうです。
着物を着る際には縁起を担いで、帯をふくらすずめの形にしてみましょう♡
折り紙
寒さをしのぐために羽毛を膨らませてまんまるになっている雀をふくら雀と言います。
俳句では冬の季語になっているそうです。
漢字では「福良雀」「福来雀」とも書き、縁起物になっているそうです。
家紋や帯の結び方などにもあり、いろいろ奥が深そうです。
真ん中のぽってりした感じが、確かにふくらすずめにそっくりですよね♪
「福良雀」や「福来雀」という漢字からもうかがえる様に、ふくらすずめはとても縁起がいいのです♡
家紋でも
「舌切り雀」の主人公ですし、私たちの日常にはとても縁の深い鳥です。竹に雀の文様は正倉院の御物にもみられるそうですが、家紋にされたのは鎌倉移行とされています。雀の数に変化をつけたものや、竹や稲、雲と組み合わせたバリエーションもあります。比較的珍しい紋ですが、可愛いですね。
かの戦国武将、上杉謙信や伊達政宗の家紋にもすずめが用いられています。
縁起がいい!すずめのお菓子
ふくらすずめ最中
年で創業125年を迎える水田屋さんのすずめ最中です。羽を広げたかわいらしい姿は、寒い時に羽をほわほわと膨らませる様子を呼ぶ“ふくらすずめ”を模しているんですって。
縁起がいいふくらすずめ最中を食べて、福を呼びましょう♡
すずめの掛け軸も縁起物
【 竹に雀 】 萩原緑翠
竹と雀の組み合わせは、伝統的な日本画の構図です。竹は常緑の色を失うことなく、風雪に耐えるたくましい生命力と、まっすぐに伸びる成長を表現し、雀は「子孫繁栄」「五穀豊穣」災難を食べつくし、「家内安全」への願いを意味しています。
竹の静寂、雀の愛らしさ、静と動の世界が床の間を風流に飾ってくれます。
和室にしっくりと馴染み幸運も招いてくれる素敵な縁起物です♡
すずめは身近な存在
すずめにちなんだ縁起物はまだまだたくさんあります。
すずめの縁起物を普段の生活に取り入れて、幸運を呼び込んじゃいましょう♡
どちらにも雀の絵が書いてありますね!