日本の代表的な縁起物のひとつに「だるま」がありますね。「だるまさんが転んだ」のだるまさん。どうしてだるまは縁起物なのでしょうか?また、どうしてだるまは赤いのでしょうか?だるまの種類も少し調べてみました。
皆さん、子どもの頃、公園にある木を使って「だるまさんが転んだ」をした経験がありますか。
今回は「だるまさんが転んだ」のだるまさんについて調べてみました。
今回は「だるまさんが転んだ」のだるまさんについて調べてみました。
ダルマの由来
via design-gasi.com
その昔、達磨大使(だるまたいし)という人が、中国で開祖したと言われています。
達磨大使は修行のために、壁に向かって座禅(仏教で姿勢を正して坐った状態で精神統一を行うこと)を9年もした後、手足が腐ってしまったということから、達磨大使を真似た手足のない置物が作られるようになりました。
達磨さんに、このような悲しい出来事があったとは驚きです。
南インドのタミル系パッラヴァ朝において国王の第三王子として生まれ、禅宗を開祖しました。
378年に生まれ、528年11月2日に
150歳で亡くなったと言われています。
日本には古くから
起き上がりこぼしという底に重りがついいて
倒しても起き上がってくるという置物がありました。それと達磨がいつしか融合し、
倒しても何度でも起き上がってくるという事で
七転八起の意味もあるとして
無病息災や家内安全、その他祈願するという意味の
縁起物となっただるまが出来上がったのです。
ちなみに、願掛けのためにだるまに目を入れる習慣は、これよりずっと後にできたものなんだ。養蚕農家がだるまの片方にだけ目を入れたところ良い蚕ができた、という噂から始まった習慣なんだって。
目が黒かったり、何も塗っていない達磨さんが売られているのを目にしたことがありますが、何か違いがあるのでしょうか。何も塗ってない方の達磨さんは最初に左目を入れ、後に右目を塗るそうですね。左目が願う時で、右目が願いが叶った時に塗るそうです。
ダルマが赤い理由とは?
赤色というのは炎や血を表しているようです。古くから魔除けの効果があると信じられてきたからのようです。災いや病など、人間にどうすることもできないものは、赤いものを身に付けていると防げると考えられてきたのです。
赤を使った疱瘡除けのおまじないは中国と交流が盛んだった日本にも伝えられます。江戸時代に入って、疱瘡が伝染病であることは分かってきましたが、その治療法はなかったため、さらに神様に救いを求めるようになり、疱瘡神という神様を一層信仰するようになります。疱瘡にかかった家では、疱瘡神を送り出すために、疱瘡棚と呼ばれる神棚に、猩々(しょうじょう)という伝説上の動物の赤い人形や赤いだるまを祀ったり、患者の周りにだるまなど赤いものを飾る疱瘡祭が盛大に行われました。
世の中が近代化して、疱瘡の治療法も発見され、私たちは疱瘡を恐れる必要がなくなりました。赤色のパワーに頼らなくてもよくなりましたが、当時の名残りがだるまの赤として残っているのです。
ダルマが縁起物の理由
農民救済のためのだるまだるまの産地としては、群馬県高崎市がとてもよくに知られています。高崎市豊岡村の近隣でだるまの製造が盛んだったことから、この地域で作られただるまは豊岡だるまと呼ばれていました。現在は高崎だるまという名前の方が一般的です。江戸時代に、天明の大飢饉で苦しんでいた農民たちを救うために、この地の僧侶が江戸で見られた疱瘡除けのだるまを参考に、張子のだるま作りを指導したのがはじまりです。
養蚕の大当たりを祈願するため、縁起だるまを守り神として祀るようになりました。
蚕は、繭を作るまでに4回脱皮します。その時、動かなくなった蚕が古い殻を割って出て動きだすのが、目を覚ますように見えることから「起きる」と表現していました。 そこで、七転び八起きで勢いよく起き上がるだるまと、元気よく起きる蚕をなぞらえ、養蚕の大当たりの願かけが行なわれるようになったのです。
蚕の繭は絹糸として、昔から多くの方々に愛されてきました。今でこそ、色んな種類の糸があって、苦にはならないですが、昔は多くの人が生活源にしていましたから、蚕の成長を願っての物だったんですね。
ダルマの種類
5色のだるまにはそれぞれ特別な意味が込められています。だるまの大きさはあなたの夢や願い事の大きさを反映しているといわれています。
赤:開運、幸福
紫:健康、長寿
黄:安全、厄除
金:金運、繁栄
白:愛、調和
金のダルマさんは気になりますね。見ているだけでも金運がアップしそうですね。