無病息災の意味は病気をせずに健康であることです。誰しもが病気せずに元気で長生きしたいですね。そんな無病息災を願って、日本では様々な伝統行事が行われています。最近では一病息災という言葉も使われていますが、そんな無病息災について知っておきましょう。
無病息災ってどういう意味?
無病息災という言葉を知っていますか?
病気などをせず元気に過ごすこと、健康であることを意味する言葉で、誰しもが無病息災であることを願っています。
病気などをせず元気に過ごすこと、健康であることを意味する言葉で、誰しもが無病息災であることを願っています。
病気せず、健康であること。元気なこと。▽「無病」は病気にかかっていないこと。「息」はやめる、防ぐ意。「息災」はもとは仏の力によって災害・病気など災いを除く意。転じて、健康で元気なさまをいう。
日本の無病息災を祈る行事といえば「どんど焼き」
無病息災をあまり日常で使うことはないでしょうが、日本ではこの無病息災を願って、様々な伝統行事が開かれています。
どのような伝統行事があるのでしょうか?
どのような伝統行事があるのでしょうか?
無病息災を願って食べる「縁起の良い食べ物」
「どんど焼き」とは小正月(こしょうがつ=1月15日)の行事で、正月の松飾り・注連縄(しめなわ)・書き初めなどを家々から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やすという、日本全国に伝わるお正月の火祭り行事です。
どんど焼きの火にあたったり、焼いた団子を食べれば、その1年間健康でいられるなどの言い伝えもあり、無病息災・五穀豊穣(むびょうそくさい・ごこくほうじょう)を祈る民間伝承行事です。
無病息災であるためには「食」は基本です。
日本では無病息災を願って食べる縁起の良い食べ物があります。
日本では無病息災を願って食べる縁起の良い食べ物があります。
七草がゆ
お正月でたくさんおいしいものを食べますね。
食べ過ぎによって弱ってしまった胃腸を整える目的もある七草がゆですが、無病息災を願って食べられる縁起の良い食べ物でもあります。
食べ過ぎによって弱ってしまった胃腸を整える目的もある七草がゆですが、無病息災を願って食べられる縁起の良い食べ物でもあります。
via www.eatsmart.jp
1月7日は五節句のうちの一つである人日の節句と呼ばれています。その朝に食べる風習があるのが、七草粥です。
七草粥には春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)を具材とした塩味のお粥で、その一年の無病息災を願って食べられる行事食です。
冬至のかぼちゃ・ゆず湯
寒い時期に訪れるのが「冬至」ですね。
冬至は最も日の出ている時間が短く、寒い日とされています。
そんな時期は風邪もひきやすいものです。
そんな冬至の日には体をしっかりと温めて無病息災を願うため、かぼちゃが縁起の良い食べ物として重宝されます。
またお風呂にぷかぷかとゆずを浮かべて体を温めるのも冬至ならではの行事です。
冬至は最も日の出ている時間が短く、寒い日とされています。
そんな時期は風邪もひきやすいものです。
そんな冬至の日には体をしっかりと温めて無病息災を願うため、かぼちゃが縁起の良い食べ物として重宝されます。
またお風呂にぷかぷかとゆずを浮かべて体を温めるのも冬至ならではの行事です。
via www.photo-ac.com
毎年12月22日頃に、一年で最も夜の長さが長くなる日があり、これを冬至と言います。昔は冬至の日は「死に一番近い日」と言われており、その厄〔やく〕を払うために体を温め、無病息災を祈っていました。
冬至は生命の終わる時期だと考え、そしてそれを乗り越えるため無病息災の祈願などをし不安を取り除こうとしました。その時に食べる食物の1つがかぼちゃです。
節分の恵方巻
節分には「鬼は外、福は内!」と言いながら豆をまきますね。
そしてその年に縁起の良い方角を見ながら、恵方巻を1本丸かじりするという伝統があります。
この恵方巻も無病息災を願った縁起の良い食べ物です。
そしてその年に縁起の良い方角を見ながら、恵方巻を1本丸かじりするという伝統があります。
この恵方巻も無病息災を願った縁起の良い食べ物です。
via www.photo-ac.com
節分には豆をまきますが、これは中国の習俗が伝わったものとされています。豆は「魔滅(まめ)」に通じ、無病息災を祈る意味があります。
2月4日前後の立春は、日本人なら誰もが知る「節分」の季節。豆をまいて鬼退治をし、「恵方巻」を食べて、無病息災を祈ります。
彼岸のぼたもち
お彼岸は春と秋にある伝統行事ですが、このお彼岸に食べられるぼた餅は無病息災を願う縁起の良い食べ物でもあります。
via recipe.cuoca.com
春のお彼岸で欠かせないのが「ぼた餅」です。こちらも諸説ありますが、「季節の変わり目に健康に良い小豆を食べ、無病息災を祈る」という意味があるといわれています。
よく「ぼた餅」と「おはぎ」の呼び方について話題になりますが、一般的にはそれぞれの季節の花に見立て、春はぼた餅(牡丹)、秋はおはぎ(萩)とされています。
あんこの原料である小豆には、その赤い色から魔除けの効果があると、信じられていました。そこでお彼岸にはあんこを使ったおはぎをお供えして、厄払いをしたり無病息災を願うようになったのです。お祝いごとの席で、小豆の入ったお赤飯を食べるのも、同じ理由です。
息災とは?
無病は漢字からでもなんとなく「病気をしないことかな?」と想像がつきやすいのですが、息災とはどういう意味があるのでしょうか?息災とは仏教語で、災いが身に降りかからないという意味があります。
息災は何事も無く無事なことを言います。
最近では「一病息災」なんて言葉も
無病息災はもちろんですが、最近では一病息災という言葉も使われるようになりました。
一病息災とは無病ではなく1つくらい持病を持っている方が、自分の弱さを知って無理をしないために長生きできるという意味があります。
一病息災とは無病ではなく1つくらい持病を持っている方が、自分の弱さを知って無理をしないために長生きできるという意味があります。
via pixabay.com
『一病息災』持病が一つくらいある方が、
無病の人よりも健康に注意し、かえって長生きであるということ」(広辞苑)