『酉の市』って、聞いたことはあるんだけど、具体的にはどんなものなのだろう?・・・と、ふと疑問がわいたので、色々と調べてみることにしました。 縁起物をたくさん扱っているのだったら、買いに行ってみたいし! ご利益があると嬉しいですし、何だかわくわくしますね~♪
酉の市に行ってみたい!
酉の市は、関東地方に多く所在する鷲神社、酉の寺、大鳥神社など
鷲や鳥にちなむ寺社の年中行事として知られる。現在では大阪府堺市の大鳥大社、
愛知県名古屋市の稲園山七寺(大須七寺、長福寺)など
関東地方以外でも開催される。
大鷲神社はかつては武運長久の神として武士の間で信仰されたものだが、
それが庶民の間では 専ら開運の神として信仰を集めるようになった。
お正月を迎える時期になったんだなぁと、実感のわいてくる例祭です。
11月の酉の日に行われる酉の市は、
一番最初の酉の日は「一の酉」 二番目は「二の酉」 三番目は「三の酉」と言われています。
(1年おきに三の酉がやってくるので、珍しいわけではなさそうです。)
江戸時代から、商売繁昌の祈願で商人などに人気のあるお祭りです。
農作物や農具も売り出されていて、農民の参拝者も多かったんです。
豊作祈願をしていたのですね。
とても賑わっているのなら、ぜひ、行ってみたいです!
八頭(やつがしら)
「八つ頭」は日本武尊が東征の時、八族の各頭目を平定された御功業を具象化したものです。
「酉の市」のお祭りの時、大きな芋が売られています。
この芋は八頭といい、古来より頭の芋(とうのいも)とも呼ばれ、
人の頭に立つように出世できるといわれ、
さらに一つの芋からたくさんの芽が出ることから「子宝に恵まれる」という縁起物です。
この露店の中にある、大きなサイズのお芋。
これが『八頭(やつがしら)』なんです!
「なぜ、お芋がおいてあるのだろう?」と思いましたが、
大事にされている縁起ものでした!
真っ先に熊手を思い浮かべることが多いかと思いますが、
江戸時代の浮世絵には、既に書かれていたようです。
人々が、ずっと大事に守ってきた歴史のあるお芋だったんですね~
里芋の親芋なんですって。
出世したり、子宝に恵まれたりと、ご利益のあるお芋ですし、
酉の市で購入して、食べておきたい。
熊手
「熊手」は尊(日本武尊)が焼津で焼討ちの御難に遭われた時、
薙ぎ倒した草を当時武器でもあった熊手を持ってかき集めさせ、
その火を防ぎ、向火をもって賊を平らげ、
九死に一生を得た事を偲び奉るためのものです。火難除けの神様と伝えられ、
現在も江戸消防記念会が酉の市に参拝祈願をされております。
熊手には、米俵・お多福・大判小判・大入り袋・招き猫など、
昔から縁起のいいものと言われているものが、たくさんついているんです♪
キラキラしていて、とても華やかですよ!
この縁起熊手は、翌年の福を「かき込む」と言われています。
これを買い求めに、酉の市に来られる方が多くいらっしゃいます。
価格帯は、意外と幅が広くて、
1000円代から買えて、数万円の物まであるんです。
熊手初心者にも、手が届きそうな価格もあるのが嬉しいです♡
買い方のコツがありまして、
最初は小さな熊手を購入し、次の年から少しずつ大きなものに変えていくんです。
次に買う時に小さいものを買うと、福が下がると言われています。
自分の福を願うものですので、小さくしない方がいいようです。
(前年より小さいものを買うのは、お葬式があったときや業績がイマイチだった時など)
前の時に買った熊手を奉納することができるので、忘れずに持って行きましょう!
切山椒
糝粉(しんこ)に山椒の汁または粉と砂糖とを混ぜて蒸し、
臼でついてから拍子木形に切った和菓子。
葉・樹皮・実・幹など、捨てるところがなく、全部使えるため有益であるとして、
縁起が良いとされているのが『切山椒』なのです♪
幕末頃から黄金餅から切山椒になり、縁起物となって現在に至ります。
江戸時代は、甘いお菓子が少なく、貴重だったため、
お祭りや酉の市などの時に出る甘いお菓子が、お土産に大変喜ばれたものだとか。
参拝のお土産に、熊手と共にもてはやされているんですね!
寒さが本格的になるこの時期に食べると、風邪をひかないと言われています。
ぜひ、食べておきたいですね~♪
叶鷲(かないどり)
可愛い鷲の中は空洞になっていて、願い事を書いた紙を入れられるようになっているんです。
大きな翼で早く神様に願いを届けてくれると言われています。
願い事を願い札に書き入れます。
叶鷲の中に入れます。
納めシールで封をする。
そして、拝殿前に奉納します。
願いが早く届いて、叶えてくれたら嬉しいなぁ♪
酉の市以外でも奉納できます。
なでおかめ
【鷲神社「なでおかめ」の云われ】おでこをなでれば賢くなり
目をなでれば先見の明が効き
鼻をなでれば金運がつく
向かって右の頬をなでれば恋愛成就
左の頬をなでれば健康に
口をなでれば災いを防ぎ
顎(あご)から時計回りになでれば物事が丸く収まると云う
「お多福」とも言われており、福を多く招くというのですね。
酉の市に登場する熊手にも、ちゃんとおかめが入っているんです♪
なでおかめは、撫でる場所によって、授かるご利益が違うんですよ。
商売繁盛の意味合いを持つ『鼻』が、よく撫でられているので黒くなっています。
恋愛成就のご利益を授かりたい方は、向かって右側の頬を撫でるといいとか。
こちらも、たくさんの方に撫でられているのか、黒ずんできているようです。
携帯電話の待ち受けのされている方も多いんですよ~!
なでおかめを撫でた方、写真を撮っていった方、みんなにご利益があると嬉しいなぁ♪♪
*酉の市の時は、撫でることが出来なくなっちゃいました。
盗難防止なんですって。
撫でたい時は、酉の市以外の方がいいみたい。