師走と呼ばれるほど忙しいとされる12月には、食べ物が関係する行事がたくさんあります。クリスマスはもちろんですが、年越しそばは外せない行事の一つではないでしょうか。今回はその由来や意味についてご紹介します。
バタバタ年末はやることたくさん!
師走(しわす)と呼ばれています。
年末は本当に目が回りそうなほどに忙しく、あっという間に時間が過ぎていきますよね。
あれやこれやと日常をこなすと、あっという間に冬至が過ぎて
クリスマスになっていたなんてこと、毎年恒例になっていたりしませんか?
大掃除も終わって正月飾りも出してホッと一息というところでしょうか。
今年も美味しいものたくさん食べることができたななんて思い返したり、
お正月のおせち料理が楽しみだななんて新しい年への期待に胸膨らませたり
大晦日の日はのんびり過ごせると良いですね。
さて、1年の締めくくり、最後の楽しみは何といっても『年越しそば』ですよね。
食べるの大好きなあなたへ、
年越しそばについてもう少し知ることでより一層美味しくいただきませんか?
年越しそば
その起源がどこにあるのか、食べることの意味とは
よくよく考えてみると知らないことがあるのではないでしょうか。
年越しそばの始まり
■ もともと年越蕎麦は節分だった?『蕎麦事典』(新島繁著)によると、本来「年越しそば」というのは節分に食べるそばの事だったそうです。節分に年越しそばとはちょっと違和感を感じるかもしれませんが、旧暦だと節分と元日の間は、ほんの数日しかありません。昔は節分も年末年始の行事の1つだったのです
■ 毎月たべる晦日そば年越しそばに似た言葉に、「晦日(みそか)そば」というのがあります。今は、みそかといえば、12月31日大晦日(おおみそか)のことですが、江戸時代には、毎月の最後の日を晦日(みそか)といいました。
実は、江戸時代には、毎月の晦日にそばを食べる習慣があったのです。もともとは、商家で、月末は集金や棚卸しでいそがしかったので、出前をとって使用人の労をねぎらったということだったらしいのです。
という説があります。
年越しそばを食べる意味
年越しそばに込められた意味 蕎麦(そば)は長く伸ばして細く切って作る食べ物なので、細く長くということから健康長寿・家運長命などの縁起をかついで食べるようになったという説が一般的です。案外皆さんもこの説をよく耳にするのではないでしょうか?他にも色んな説があるようです。そばは風雨にやられても、その後のお天気で日光を浴びると元気になることから健康の縁起を担ぐ説。
蕎麦が切れやすいことから、一年間の苦労や借金を切り捨て翌年に持ち越さないよう願ったという説。年末に家族そろって食べることが多いことから末長く、そばにいたいからという説もあります。
「そばのように細く長く生きられるように」という説です。
同じように細く長いラーメンやパスタ、そうめんなどは見向きもされませんよね。
地域でいろいろ年越しそば
実は、年越しそばも地域によって様々であることをご存知でしょうか。
その中から有名なものを少しご紹介します。
にしん蕎麦
にしんが「二親(にしん)」との語呂合わせで読めることからそういわれているそうです。
京都では、このにしん蕎麦が年越しそばの定番となっているようです。
語呂あわせの「二親(にしん)」から多くの子供が生まれるようにとの縁起担ぎに使われるニシン。京都の年越し蕎麦では「ニシン」が定番です。
おかめ蕎麦
その由来は、たくさん並べられた具が、おかめの面を連想させるからと言われています。
色とりどりでたっぷりの具が入ったおかめ蕎麦は目にも食べごたえがあるでしょう。
年越しそばを食べたら
あとは来る新しい年を待つのみです。
新たな気持ちで新しい年を迎えましょう。
余談ですが、年越そばは、年内に食べることが良いとされる地域と
年明けに食べることが良いとされる地域にわかれるそうです。
まとめ
蕎麦の起源は古く、毎年なんとなく食べていた年越そばには様々な意味がありました。
年越そばの意味を理解したことでよりおいしくいただけるのではないでしょうか。