武士の縁起担ぎから妊婦の縁起食まで、縁起のいい【鮑】情報

高級食材の一つに数えられる鮑は、昔から縁起のいい食材として重宝されていました。では一体、どんな縁起担ぎに用いられてきたのでしょうか?今回は、意外と知らない事も多い鮑に関する情報について調べてみました!簡単レシピなどもご紹介しますので、ぜひ併せてご覧ください♪

縁起のいい高級食材「鮑」

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高級食材として知られる鮑(あわび)。
古くから縁起のいい食材として様々な行事、神前へのお供え、朝廷への貢ぎ物などに用いられてきました。

鮑を厄除けや魔除けに使っていた地域もあり、様々な言い伝えが残されています。

アワビの殻を出入り口に吊す
魔除けや伝染病除けなどに効果があると云われる(北海道・岩手・佐賀・青森・奈良・福岡・佐賀他)。

眼病に効果がある(青森・石川)。
殻の粉を骨折の際に飲む(岡山)。
傷が早く治る(三重)。

出雲大社の御神体は巨大な「九穴アワビ」であるという逸話がある。

熨斗(のし)の由来は鮑にあった

のしの由来

日本は古代から魚介類を尊ぶ風習があり、神様に供えたり、贈り物として使う習慣がありました。なかでも「あわび」は高価なものとして喜ばれ、やがて魚介類以外の品を贈るようになり、「本来ならば最高級のあわびを差し上げるところですが、それに代えて」という意味で「のしあわび」を進物のしるしとして添えるようになりました。

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一般的な鮑熨斗。

この他にも略式したわらび熨斗、
お洒落用の松葉熨斗があります。

目上の方に贈る場合は鮑熨斗を使いましょう。

御祝儀袋や結婚祝い、出産祝いなどの贈り物に添えられている熨斗の由来は、鮑だと言われています。

健康にいい縁起物

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古来アワビは百年生きると考えられており、そのアワビ干物にして、紐状に途切れることなくきった物をさらに長く伸ばすことから長寿を願った。
鮑が縁起がいいのは高級食材だから、という理由だけではありません。

昔はアワビは100年生きる生物だと考えられており、大切な人へ無病息災を願っての健康祈願、還暦祝いなどの贈り物として今でも人気です。

武士の縁起担ぎにも使われていた!

鮑は武士が出陣する際の縁起担ぎの儀式である、「三献の儀」で使われる一品にもなっていました。
生のままではなく、肉を細長く切り、打ち延ばして干した「打ち鮑」を使ったそうです。
この風習は廃れることなく、
現在もあらゆる場面で語り継がれています。
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室町時代より武士は出陣の時、 打ちあわび、勝ち栗、昆布の三品を肴に酒を 三度づつ飲みほす儀式がありました。

これを『三献の儀(さんこんのぎ)』 或いは『式三献(しきさんこん)』と言い、 宮中の儀式であったこの三献が武士の 出陣・婚礼・式典・接待宴席などで重要な儀式となりました。
とくに出陣に用いる三献は三つ目の杯を 飲み乾した後、地面に打ち付けて割り、 軍扇を広げ弓を持ち 大将が鬨(とき)の声を『エイ!エイ!オーッ!!』と 挙げ陣営を鼓舞する意味合いがありました。

打ち鮑は剥いて干した身を打ち伸ばしたもので 敵を討ちのばすの意味が含まれています。
当時から高タンパク質低カロリーの食品である事が すでに理解されていて重宝がられていました。

現在では、正月の飾りや来客のお迎え、結婚式の 三三九度、選挙の出陣式、端午の節句や七五三、 祭りなどに形をとどめています。

妊婦さんの縁起物としてもバッチリ!

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出産を控えた妊婦さんへの贈り物としても、鮑は大変縁起のいい食材です。

鮑はお腹の中にいる赤ちゃんに必要な栄養素を豊富に含んでおり、妊娠5ヶ月目に食すと「目が綺麗で大きい、健康的な赤ちゃんが生まれる」なんて言い伝えも残されています。

なぜアワビ?
・タウリンという疲労回復成分が含まれている。
このタウリンには、目の新陳代謝を促進する働きがある。
アワビに含まれる亜鉛、ビタミンAも目に関係があるので。
・胎児の網膜形成に必要な成分。
・アワビは伊勢神宮に毎年奉納される食材。
"神々が食べるものを胎児に与える"という一面も
こんなにたくさんの効能が含まれているとは驚きです!
贈られた妊婦さんも、きっと喜んでくれるはずですね♪

おせちに鮑を入れてみよう

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鮑はどこのスーパーにでも置いてある物ではないですし、高価であるため定期的に食べ続けることは難しいですよね。
そのかわり、慶事、行事食では出来るだけ鮑料理を取り入れていきましょう。

新年を縁起よく迎えるために作るおせちにも、鮑はよく使われます。
おせちにも合う、鮑を美味しく頂くレシピ「煮鮑」をご紹介します!

煮鮑レシピ

(煮汁)
水・・・カップ2.5
しょうゆ・・・大さじ4
酒・・・大さじ4
ほんだし・・・小さじ1


あわびはたっぷりの塩をつけてたわしでよくこすり、殻もこすって、よく水洗いする。


深めの小鍋にあわびを入れ煮汁の調味料を加え強火にかける。沸騰したら弱火にし7~8分煮て火を止め、ひと晩おく。


2のあわびを殻からはずし、肝とヒモをはずし、口をV字形に切り取り周囲の黒いところをくるりと切り取る。タテ半分に切ってから、さざ波作りにし器に盛り、肝を添える。
※ さざ波作りは包丁を小刻みに動かしながら切ること

縁起が良くて、美味しくて、栄養豊富な鮑。
これからも多くの人に愛されていきそうですね♪

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