そもそも「お屠蘇」ってなに?なぜお正月に飲むの?

お正月の定番である「お屠蘇」皆さんの家庭では飲まれますか?
お屠蘇が何で作られているか、なぜ飲まれるようになったのかはご存じでしょうか?
知らないで飲むのと知って飲むのとでは、縁起物である「お屠蘇」のありがたみも違ってくるかもしれません。
そんな「お屠蘇」のいろいろをまとめました。

屠蘇ってなに?

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数種の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を赤酒・日本酒・みりんなどに浸して作る。
屠蘇散の処方は『本草綱目』では赤朮・桂心・防風・抜契・大黄・鳥頭・赤小豆を挙げている。現在では山椒・細辛・防風・肉桂・乾薑・白朮・桔梗を用いるのが一般的である。
7種類もの漢方が使われているんですね。

なぜ「屠蘇」を飲むようになったのか

華佗像

華佗像

お屠蘇(とそ)はお正月に「この1年間を家族全員が無病息災でありますように…」と願って飲む薬膳酒です。

正式には屠蘇延命散などど言い、古代中国の名医、華佗(かだ)の処方と伝えられています。

華佗は「三国志」に登場する魏の曹操の頭痛をはり治療で治したことで有名です。一般的には唐時代に風邪の予防用として作られた屠蘇がおいしいとの理由から急速に広まったと言います。

日本では平安時代初期に伝わり、最初は宮中行事の1つとして飲まれていました。

屠蘇とは「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇(よみがえ)らせる」ところから名付けられたと言います。

もしかすると、この「華佗(かだ)」という人物がいなければ「屠蘇」を現在のようにお正月にいただくこともなかったのかもしれませんね。

屠蘇の飲み方

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年少者から年長者の順に回して飲むのが本来の習わしとされています。
東方に向いて一家で飲む。飲む順序は年齢の小さな子供から年長のものへ。量は自由。一人が飲めば一家が無病無疫。一家全員が飲めばその家の一里四方が無病無疫。
お屠蘇の飲み方

元旦の朝、若水で身を清め、神棚や仏壇を拝み、家族に新年の挨拶を。
その後雑煮やおせち料理を頂く前にお屠蘇をお屠蘇器(朱塗りまたは白銀や錫の銚子と朱塗りの大中小の重ね盃)で飲みます。
家族みんなが東の方向を向き、年の若いもの順に盃を進めていく。ただし、厄年の人は最後に飲む。
飲むとき「一人これを飲めば一家くるしみなく、一家これを飲めば一里病なし」と唱える。
飲んだ人が次に飲む人に酒をつぐ
盃の使い方は、小・中・大の順番でそれぞれ1杯ずつ飲むか、1つの盃に酒を3回に分けてついで飲む。

屠蘇の作り方

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昔は、各家庭で生薬を調合し赤い三角の袋に入れ、大晦日から井戸に吊しておき、元旦の朝にお酒にしばらく浸して飲んでいたそうですが、明治以後は、薬種屋で売られるようになり、また飲みやすいように、お酒の代わりに甘味のあるみりんも使われるようになったそうです。
市販の屠蘇散1包みを本みりんか日本酒に数時間程浸します(みりんやお酒の分量、ひたす時間は購入した屠蘇散の指示書に従ってください)。あとは、包みを取り出したらできあがりです。子どももいただく場合は、みりんだけでもよいですし、お酒が苦手な方は日本酒と本みりんをブレンドにしてもよいでしょう。

屠蘇散は、薬局や漢方薬のお店に売っています。年末になると、みりんを買うとおまけとしてついくる場合もあります。使うみりんは、必ず本みりんを使いましょう。

屠蘇散が薬局で販売されているのをみたことがありますが、その中身がティーバックのようになっているのははじめて知りました。

お屠蘇(とそ)の作り方

かわり種屠蘇の作り方

屠蘇散を使って作る屠蘇以外にオリジナル屠蘇のレシピがありましたのでご紹介します。
菊とゆずのお屠蘇

菊とゆずのお屠蘇

材料:効能

菊(キク)大1:
菊花茶、または食用菊として売られているもの。発熱、咳、目の充血、冷え、不眠に。

柚子(ユズ)小1:
ユズの皮(黄色い部分を薄く削いで)。血行促進、発汗、健胃、抗菌など。

生姜(ショウガ)小1:
ショウガ。風邪、疲労、胃腸の不調に。

肉桂(ニッキ)2本:
シナモン。疲労、胃腸の不調に。

紅花と紫蘇のお屠蘇

紅花と紫蘇のお屠蘇

材料:効能

紅花(ベニバナ)小1:
紅花茶として売られているもの。婦人病一般、冷え性、動脈硬化に。

紫蘇(シソ)大1:
紫蘇茶または紫蘇の葉。食欲不振、風邪の初期症状、アレルギー、咳、便秘に。

枸杞(クコ)小1:
クコの実。滋養強壮、高血圧に。利尿作用も。

茴香(ウイキョウ)小1:
フェンネル。去痰、健胃、お腹にガスがたまって辛い時に。

作り方(共通)

1. 材料を細かくする
2. 日本酒またはホワイトリカーに2日〜1ヶ月漬け込む。※漬け込み期間は1、2日でも飲めますが、1ヶ月くらい漬け込むとより成分が抽出されます。

通常の「屠蘇」とはまた違った味わいでおいしそうです。
普段から料理にハーブを使っている方は気軽に作ることができそうです。

余った「屠蘇」や「屠蘇散」はどうしていますか?

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皆さん、余った「屠蘇」や「屠蘇散」はどうされていますか?

「屠蘇散」は取っておいて来年また使います、という方も多いかもしれません。
もともとこの「屠蘇散」は風邪薬として調合されたとも言われていて、
血行をよくしたり、胃腸の働きを助けたり、風邪を引きにくくする効果があるそうです。
ですので、風邪を引いたときに「屠蘇散」をお湯で軽く煮出して飲むと、風邪にも効果があるそうです。
飲む以外にも肥料に使ったり、消臭剤として利用することもできるそうです。

一方の「屠蘇」はすでに抽出してあるものですので「屠蘇散」と同じように風邪薬の代わりとして使う事はできるかもしれませんが、状況によっては難しいかもしれません。
「屠蘇」はみりんで作っているご家庭もあると思いますので、
料理を作るさいのみりんが割として使ってみてはいかがでしょうか?
様々な生薬が入っていますので、臭み消しやふうみづけなどにも良さそうですし、
いつもとはひと味違うお料理に仕上がるかもしれません。

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