海苔って美味しいですよね。
一般的に縁起のいい食材として知られる海苔、その由来とはどこから来ているんでしょう。
また、海苔を食べることの知られざる効能についてまとめてみました。
これを機に皆さんも海苔を食生活に取り入れていってみてください。
縁起がいいと言われる海苔、その理由は?
海苔も非常に縁起がよいものです。よくお中元やお歳暮などで贈られてくる或いは贈るものです。
非常に定番の物になっています。
これは言葉が良いとか体によいとかそうしたものではなく単純に希少だった時代の名残です。
歴史を紐解いてみましょう。
海苔の歴史
海苔という言葉がまだ日本になかった頃から、食用としての海苔の起源は古い ものです。 文字として残っているもっとも古い記述は、地方の風物を記した『陸奥国風土記』(むつのくにふどき)にある日本武尊(やまとたけるのみこと)の歌です。702年2月6日(海苔の日)に施行された大宝律令の調(税制のひとつ)の規約を示した賦役令にも、紫菜(のり)の名称で貢納品の海藻のひとつに定められています。
江戸時代に入って、東京湾で海苔の養殖が始まり、それまでの数十倍の海苔が市場に出まわりだしてからのことです。時の幕府はこれに目をつけ、生産を奨励し、専売制を実施して、海苔を貴重な財源としました。さらに江戸時代中期になると、板海苔が登場し、江戸のファーストフード「海苔巻き」が庶民の間で大流行します。江戸の町には「屋台寿司」と呼ばれる店も登場したといいます。
昭和24年、イギリスのドリュー女史が海苔の糸状体を発見し、それに基づいて、それまで不明だった海苔のライフサイクル(下図参照)が解明され、人工採苗の実用化へとつながりました。人工採苗技術の普及は、それまでの天然採苗の不確実さをなくし、また天然タネ場が近くになかったため、海苔養殖ができなかった地区も産地の仲間入りをしたのです。
戦後ゼロからスタートした海苔養殖は、さまざまな技術革新のもと年々生産量が増加し、現在では100億枚の安定生産体制をキープしています
一般家庭で毎日のように消費される海苔、その効能とは?
海苔の約3分の1は食物繊維でできています。上の図は海苔と主な海藻類の食物繊維含有量を比較したグラフです。ひじきや昆布に比べれば劣りますが、わかめやあおさよりも多い食物繊維含有量を誇ります。
食物繊維は現代人が不足しがちな栄養素の一つで、腸内環境を整える効果や、コレステロール、血糖値の上昇を抑制する効果などがあります。
また、食物繊維は少量でも満腹感が得られる効果があるため、ダイエット中の方にもおすすめの栄養素です。
女性への美肌効果も期待できそうですね。
■肌や髪、爪を健やかに保ちたい方に海苔は非常に良質なたんぱく質を含み、その重さの3~4割を占めています。また、海苔1枚で卵や牛乳の1/5量に相当する程の量が摂取できます。
さらに、たんぱく質の構成成分であるアミノ酸の中でもうま味成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸が多く含まれています。
一石二鳥ですね。
ビタミンCを含み、
美容面や風邪予防に働きます。海苔が持つビタミンCは
熱にも強く栄養分を保持出来るため万が一湿気ってしまったり、
熱いものと一緒に食べたりしても摂取出来ます。合わせてビタミンB1やB2も含んでいるので
疲労回復や口内炎予防にと役立ちます。
まとめ
海苔が上流階級の食べ物から一般市民への食べ物になって、気軽に栄養補給できるようになりました。
これを機に皆さんも普段の食生活に意識して海苔を取り入れていってみてはいかがでしょうか?