こどもの日に飾られる兜。格好よく煌びやかな見た目に憧れる方も多いのではないのでしょうか。でも。そもそもどうしてこどもの日に兜を飾るのか?その由来について知る人は多くはないかもしれません。こどもの日に兜を飾る、その理由についてまとめました。
どうしてこどもの日に兜を飾るの?
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端午の節句(こどもの日)に
五月人形や鎧・兜を飾るという風習は、武家社会の風習が基になっています。
武家社会は、平安時代から江戸時代にかけて発展した社会構造です。
武将にとっての鎧や兜は、
自分の身を護るための大切な道具でした。このことから、命を守る象徴と考えられ
男の子を事故や病気、災害などから守ってくれますように。
という願いを込めて、飾るようになりました。
武家社会で流行するものは庶民にも広がりやすく、
当時、比較的裕福だった武家社会でのしきたりを庶民がそのまま真似をするのは、
経済的にも難しいことが多かったようです。
そのため、自分たちで工夫を凝らし出来上がったものが五月人形の始まりだと言われています。
当時、比較的裕福だった武家社会でのしきたりを庶民がそのまま真似をするのは、
経済的にも難しいことが多かったようです。
そのため、自分たちで工夫を凝らし出来上がったものが五月人形の始まりだと言われています。
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ギリシャにも由縁があった!
via ja.wikipedia.org
兜自体がいつ生まれたのか?
これについては、確かな説はありません。
しかし、ギリシャ神話の中でヘラクレスが戦いの際、
毛皮を頭に被ったのが始まりだと言われています。
人間の急所である頭を守るために、毛皮をかぶったことが始まりなんだとか。
その後、試行錯誤がなされ頑丈な作りに変わっていったとのこと。
その後、試行錯誤がなされ頑丈な作りに変わっていったとのこと。
菖蒲とこどもの日
健康祈願・無病息災を願う、という意味があります。昔から菖蒲は、その独特な香りと、葉の形が刀に似ているということから、
・病邪を払う
・厄除け
・邪心を浄化する
・厄を遠ざける
と考えられてきました。
それに伴い、5月5日の節句に、我が子・家族の健康を祈ってお風呂に菖蒲の葉っぱを入れて、お湯に浸かったり、葉っぱを体に擦り付けるようになりました。
また、昔の人は、菖蒲=勝負、尚武と考えたことと、菖蒲の葉の形が刀に似ていることから、5月5日の男の子の日である節句に、菖蒲の葉をお風呂に入れるようになった、とも言われています。
菖蒲の文化は元々中国のものだったようです。
中国で5月に亡くなる人たちが多かった時代に、
邪気を払う、厄除けの意味を込めて05月05日を厄除けの日にしたのが始まりと言われています。
中国で5月に亡くなる人たちが多かった時代に、
邪気を払う、厄除けの意味を込めて05月05日を厄除けの日にしたのが始まりと言われています。
via www.news2u.net
そして「尚武」や「勝負」と同じ読み方の菖蒲。言葉遊びっぽいですが、江戸時代から武家の間で男の子の出世を願ったり、男性が戦(勝負しに行くって意味ですね)の前に菖蒲湯に入る習慣もあったそうです。
そんな歴史もあり、武家から庶民の家庭に菖蒲湯が広がった頃には「端午の節句には菖蒲湯に入る」と伝わったようです。
「菖蒲」、「勝負」、「尚武」・・・
一見ことば遊びに見えますが、それ以上の意味があるように思います。
昔の人たちの目の付けどころがおもしろいです!
一見ことば遊びに見えますが、それ以上の意味があるように思います。
昔の人たちの目の付けどころがおもしろいです!
菖蒲湯につかりながら菖蒲の葉をはちまきのように頭に巻くと、頭がよくなると言われています。また、お腹にまくと健康になるとも言われています。
地域によっては菖蒲を枕の下に入れて寝て、翌日に菖蒲湯をたてて無病息災を願うという方法もあるようです。
子供の遊びでは、菖蒲の束を刀にみたててちゃんばらごっこをし、邪気を払ったり鬼退治に見たてたり、武道上達を願ったりしていました。
兜の選び方
「五月人形選び方のコツ」教えます。東京・浅草橋「まるぎん」

「五月人形の選び方のコツ」です。五月人形選びは東京・浅草橋駅前「人形のまるぎん」まで。老舗の人形専門店として雛人形や五月人形など販売しています。
上記サイトには五月人形の選び方に関するポイントが9つ書かれています。ぜひチェックしてみてくださいね!
もちろん兜はいいです。兜の良さはその凝った造り(仕立)や飾り金具の綺麗さにあると思っています。数年前までは、そのコンパクトさも大きな魅力でした。
しかし!今では兜飾りにも負けないくらいコンパクトな鎧も造られています。このコンパクト鎧、結構魅力的なんです。兜と比較してみましょう。
兜ももちろん素敵ですが、鎧もまたいいのです。
兜だけに限らず、探してみるのはいかがでしょうか。
兜だけに限らず、探してみるのはいかがでしょうか。