八十八夜って?八十八に込められた意味やすべき行事について

”夏も近づく八十八夜~♪”・・・という歌で知られる八十八夜って、一体いつのことを指すのか知っていますか?数字と夜がつく日といえば「十五夜」が思い浮かびますが、十五夜と八十八夜は全く違った意味がります。なぜ八十八夜と言われるのか。その数字に込められた意味や、八十八夜に行われる行事などを調べてみました。

八十八夜はいつのこと?なんで八十八夜というの?

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立春の日から「八十八日目」であることからその名がついた「八十八夜」。その年によって日にちが変わり、今年は、5月2日が「八十八夜」にあたります。立春や啓蟄、春分といった「二十四節気」を補完するものとして、言いならわされてきた「雑節」の一つです。
八十八夜は立春から数えるそうです。
「十五夜」は旧暦の8月15日(現在の新暦9月15日)前後に訪れる満月の日の事なので、似ているけれど全く違った意味なんですね!

立春が少しずれたとしても、大体ゴールデンウィーク辺りに「八十八夜」がやってきます。
5月6日頃が「立夏」なので「夏も近づく八十八夜~♪」なのですね。ちなみに二十四節気とは・・・

二十四節気は、太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたものです。一年を二十四に等分し、その区切りと区切られた期間とにつけられた名前です。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。
「立春」「春分」「夏至」「秋分」「冬至」などは、よくニュースでも耳にしますよね。これを二十四節気というのだそうです。
二十四節気の求め方には「恒気法(日数を二十四等分する方法)」と「定気法(太陽の黄道を二十四等分し角度で求める方法)」の2つの方法があり、現在の暦要項では、定気法が採用されています。それを補完するもの「雑節」とは、
農業に従事する人々は二十四節気(中国で作られた暦)では十分に季節の変化を読み取れないため、その補助をする為に考えられた日本独自の暦です。
「二十四節気」は中国で考案され伝わった暦だったので、日本の季節の変化に合わせて雑節が生まれたんですね!雑節は例えば「節分」「彼岸」「土用」など私たちの生活に溶け込んだ暦があるのも納得です。

なぜ八十八日目なの?

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八十八日目なので八十八夜と言うことは、分かりましたがなぜ八十八日目になったのでしょうか?
八十八夜の別れ霜という言葉があり、この時期になると霜も降りなくなることから種まきを始めとした農作業の目安となる時期でもありました。
遅霜の時期でもあり、「八十八夜の毒霜」「八十八夜の泣き霜」「八十八夜の別れ霜」等と言われ、特に新芽を出して成長しつつある農作物にとってこの時期の霜は非常に害が大きいため、特別に暦に入ったとされています。
1656年の伊勢神宮で刊行した伊勢暦にはじめて記され、1686年の暦に正式に採用された日本独特の暦日です。それは農家にとっても幕府にとっても、霜害による不作が最も恐ろしかったため、霜の注意を促すために特別に暦に記載されたそうです。
ほとんど霜が降りなくなる時期だけど、遅れて降りる霜に注意を促しましょう、という意味で八十八日目となったのですね。
瀬戸内海では豊漁の続く時期としての「漁の目安」とされたり、沖縄地方の島では「とびうお漁」の開始の時期ともされたそうです。
漁業の目安としても重要な日なのですね。

八十八という数字にはこんな意味も

"八十八"という字を組み合わせると「米」という字になることから、この日は農業に従事する人にとっては特別重要な日とされてきました。
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歌では茶摘みの日ですが、種まきの目安の日でもあったのです。歌に出てくる茶摘みですが、茶の産地によって気温差があるので桜前線のように九州地方(4月上旬)から始まり北上して、実際に八十八夜に茶摘みを行うのは関西地方なのだとか。また、八十八という数字にはこんな意味もあります。
「末広がり」の姿をしていることから、幸運を呼ぶとされてきた「八」の字。その「八」の字が二つ重なった「八十八夜」は、それだけに縁起のいい日と考えられていました。
「八十八」は末広がりがとても縁起の良い数字のため、八十八夜のすぐ後にある立夏との関係で”夏支度を始める吉日”という意味もあるようです。
確かに5月は爽やかな風が吹いて心地の良い日が多いですよね。衣替えは6月ですが、それを待たずに少しずつ夏準備を始めてもいいかもしれません。

八十八夜は何をするの?

東北や山間村落では豊作を願うため、様々な占いを行います。
この日の行事は「水口祭り」と言われ、正月の粥占いに使った粥招き棒を苗代の水口に立て、それに種もみの残りで作った焼米をのせる風習が全国で広く行われ、焼米を鳥が早く食べる年は豊作だと言われています。
 また、卯月八日に山に行って採ってきておいた花を飾るところもあります。
 長野県などでは、この日に粥を炊いて田の神にささげます。また、新潟県佐渡では、桟俵(米俵の両端の円いふたの部分)を棒にさして苗代に立て、霜除けのまじないとします。
八十八夜の行事には、「豊作」や「霜よけ」など農業に関連した風習や占いが多いのですね。農業に従事していない一般の人は、何かやることはあるのでしょうか
お茶の葉は、冬の寒い時期にゆっくりと養分を蓄え、春になると少しずつ芽を出し始めます。このため、いち早く芽吹いた茶葉を収穫してつくった新茶(一番茶)は、その後に摘まれる茶葉よりも栄養価やうまみ成分が多く含まれているのです。昔の人びとは経験的にそれを知っており、「新茶を飲むと病気にならない」「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きできる」などと言い伝えてきました。
縁側でくつろぐ夫婦のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや (28770)

お茶栽培では、八十八夜ごろは、冬の間に蓄えられた栄養をたっぷり含んだ新芽を摘む時期に当たります。
そのため、八十八夜に摘んだお茶を飲むと、一年間、病気をせずに健康に過ごせると言い伝えられています。
「八十八夜」の日にすることではありませんが、一年の健康を願ってペットボトルのお茶ではなく、茶葉を使って急須で淹れたお茶を飲むのも一興ですね!お茶占いというのもあるようです。
◎お茶占いの方法
1. 普通にお茶を淹れます(コーヒーでも紅茶でも可)

2. ほんの少し残して飲み干した後、カップを3~10回、占いたいことを思い浮かべながらゆっくりと回します。

3. ここだ!と思ったところで止めて、底に残った液体の形をよく観察してください。その形からイメージされるものが、占いの結果です。

☆良いイメージ
花(愛情)、星(幸運)、飛行機(仕事の成功)、犬(友情)、蝶(うれしい予感)、ハート(恋愛)、円(お金)
☆悪いイメージ
ナイフ(トラブル)、十字架(怪我、苦難)、雲(疑心暗鬼)、猫(裏切り)

残った雫の形が良い印象かそうでないか、イメージされるモチーフが意味するものを紐解いていくと、未来の吉凶がわかるそうです。

自分で判定するところが面白いですよね!農業に関する占いが各地で行われていることに思いをはせながら、占ってみてもいいかもしれませんね。

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