知っているようで知らない【お彼岸】ってなんだろう?

「春分の日」や「秋分の日」という祝日にもなっていて私たちの生活にもかかわりが深い「お彼岸」には本来どのような意味があるのでしょうか。いつごろから行われているのか?お墓参りの作法はどうするのか?知っているようで意外と知らない「お彼岸」について調べてみました。

「お彼岸」の由来とその意味は

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古くは聖徳太子の頃から始まったともいわれ、古い記録では『日本後記』に「延暦二十五年三月辛巳の条」に、「奉爲崇道天皇。令諸国国分寺僧春秋二仲月別七日。讀金剛般若經」とあり、崇道天皇(早良親王)の供養の為に諸国の国分寺の僧を集め、法要をしたことが記され、彼岸のはじまりとする説もあります。
農耕文化の日本では古来より、昼夜の時間が同じで、真東から太陽がのぼるこの時節に自然の恵みに対する感謝をささげる風習があり、これらと仏教の教えが結びついたと考えられています。
「お彼岸」が聖徳太子の時代から脈々と受け継がれているものだとは知りませんでした。季節の恵みに感謝する日本古来からの習慣と、外来である仏教の思想が融合して、日本の伝統となったことがわかりました。

春のお彼岸と秋のお彼岸はどうやって決まるのか

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地球の運行状態などが現在と変わらないと仮定すると、将来の春分日・秋分日を計算で予想することができます。計算結果を下に載せておきます。ただし、地球の運行状態は常に変化しているために、将来観測した結果が必ずしもこの計算結果のとおりになるとは限りませんので、あくまで参考としてご覧になってください。

 表1 西暦2000~2030 年の春分日・秋分日

西暦年   春分日     秋分日
2017年  3月20日(月)  9月23日(土)
2018年  3月21日(水)  9月23日(日)
2019年  3月21日(木)  9月23日(月)
2020年  3月20日(金)  9月22日(火)
2021年  3月20日(土)  9月23日(木)
2022年  3月21日(月)  9月23日(金)

「春分の日」と「秋分の日」が年によって変わることは知っていましたが、天文観測で計算されて毎年決まることはわかりました。でも、地球の動きからどのような計算をするのか、スケールが大きすぎてイメージが湧きません。
近頃は、土曜日曜日と祝日をつなげて三連休にする「ハッピーマンデー」が増えましたが、本来の「暦」で決められている「春分の日」と「秋分の日」は、決して「ハッピーマンデー」にされることは無いでしょう。

日本独自の文化

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それぞれ、国民の祝日を定める法律で見てみると、次のようにあります。

  春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ。

  秋分の日:先祖をうやまい、亡くなった人を偲ぶ。

春分・秋分の日は、農耕という観点から眺めると、草木が芽吹き豊作を願う春と、農作物が収穫されて、自然の恵みに感謝する秋になります。

今でこそ、仏教的な行事になっているお彼岸ですが、実は、お彼岸にお墓参りをする文化は日本独自のもので、他の仏教国では行われないそうです。

私たちの祖先は、昼と夜の時間が同じで太陽が真東から昇り、真西に沈むいわば「特別な日」に神秘的なものを感じていたことでしょう。そしてこの「特別な日」とその前後の時期に、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えるためにお墓参りに行く習慣を長く受け継がれてきたのだと思います。こうして「お彼岸」は、日本独自の文化として発展したのでしょう。

お彼岸の作法は?

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お彼岸のお墓参りや供養のしかた、方法

・年に二回、春のお彼岸と、秋のお彼岸の時期にお墓参りが行われます。
お彼岸に行われる「彼岸会(ひがんえ)」には僧侶の法話や厄払いの行事などをするお寺もあります。

・春分の日を中日とし、前3日、後3日を足した7日間が春のお彼岸です。
・秋分の日を中日とし、前3日、後3日を足した7日間が春のお彼岸です。
 (春分の日は、3月20日または21日頃。年度によって異なる)
 (秋分の日は、9月23日頃)

・お彼岸の入り日には、仏壇の両側に一対、お団子を備えます。お団子は山型になるように盛ります。
・お彼岸の中日には、仏壇に おはぎ(または「ぼた餅」)をお供えします。親族やご近所に配ることもあります。
・ お彼岸のうちにお墓参りをします。お墓参りの際にはお花の他にお団子やお供えのお菓子なども持参します。
・お彼岸の明けの日には、再び仏壇にお団子をお供えします。

地方によって違いはあるでしょうが、お仏壇や仏具の掃除、お墓参りとお墓の掃除、お供え物を供えることは共通しているようです。
供花やお供え物は果物・菓子などの他、精進料理をお供えしたり、春牡丹餅、秋はおはぎを供えることはよく知られています。
何よりも先祖を敬い、家族を慈しむ気持ちが大事ですね。

”ぼた餅”と”おはぎ”は同じもの?

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牡丹餅とお萩

お彼岸に良く見られる「ぼたもち」と「おはぎ」は、餅米とアンコで作られた同じ食べ物です。しかし食べる時期が異なる為、それぞれの季節の花を意識して名前が変えられています。春の彼岸にお供えする場合は「牡丹餅」と書き、一般的にはこしあんを使用します。一方、秋にお供えする場合は萩〔はぎ〕の花を意識して「お萩」と呼ばれ、あんは粒あんを使用します。
また、あずきは古くから邪気を払う効果がある食べ物として食べられており、それが先祖の供養と結びついたと言われています。

神仏や先祖へのお供え物として、春には「こしあん」を使って牡丹に見立てた「牡丹餅」を、秋には秋の花である「萩」を意識して「つぶあん」を使って作られた「おはぎ」を用いられていることからこう呼ばれているようです。
さらに、季節ごとにそれぞれ正式なな呼称があり、夏が「夜船(よふね)」、冬が「北窓(きたまど)」というそうです。この辺りは、日本人が季節感を大切にしてきたことが伺えます。

まとめ

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「お彼岸」について調べてみるといろいろなことがわかりました。

1)聖徳太子の時代に、早良親王の供養のために法要をしたことに由来し、
  日本古来からの習慣と仏教の思想が 融合して生まれた。
2)「お彼岸」にあたる「春分の日」と「秋分の日」は、天文観測で計算されて決まる。
3)「お彼岸」にお墓参りをする文化は、他の仏教国では無い日本独自の文化である。
4)お墓参りをして、お供え物は牡丹餅やおはぎを供える。

ご先祖様を敬い、季節感を意識する「日本人のこころ」を大切にしながら生活していきたいと感じました。

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